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01.再結成にあたって

 

葉加瀬:実は20周年の時にもどうでしょう、という話があったように記憶している。

要するに、そういう節目でないと、考えているんだけれど、どうですか、という打診があった。

僕は切にやりたいと思っていたけれど、難しいことはいっぱいあるだろうと思っていた。正直な気持ちは、どんなもんでしょうね、という感じだった。だから、2人にどうやって話そうとしているんですか、という感じだった.

 

竹下:とりあえず話を聴きに行こうということで、食事の機会を作っていただいて。
まず、何をやるのかと。昔の曲をやるのか、何をやるのかという気持ちだった。

 

斉藤:僕も同じように何をしようということを思った。

 

葉加瀬:おそらくクライズラー自身がコンセプチャルなバンドだったので、そのコンセプトで新しいものを作るのか、前にやったものをアレンジの骨格を残して、もう一度録りなおすべきなのか、ということ。わりとどうしたらいいのかな、という思いはありましたね。

 

竹下:やることが決まって、具体的にどういうことをやるのかと話し合ったら、それはもう早くどんどん進んで行って、選曲もスムーズに進んでいって、あっという間に録り終えたという。。。

 

葉加瀬:駆け足だったよね(笑)。レコーディングも限られた日程のなかで、3人がスタジオに入れる日を探さなくてはいけなかった。

 

竹下:印象として大切だと思ったのは選曲で、ライヴでやっていて、自分達が楽しかったものを中心に結果的になったのではないかと思っている。 (→02につづく)

01.再結成にあたって

 

葉加瀬:実は20周年の時にもどうでしょう、という話があったように記憶している。要するに、そういう節目でないと、考えているんだけれど、どうですか、という打診があった。

僕は切にやりたいと思っていたけれど、難しいことはいっぱいあるだろうと思っていた。正直な気持ちは、どんなもんでしょうね、という感じだった。だから、2人にどうやって話そうとしているんですか、という感じだった.

 

竹下:とりあえず話を聴きに行こうということで、食事の機会を作っていただいて。
まず、何をやるのかと。昔の曲をやるのか、何をやるのかという気持ちだった。

 

斉藤:僕も同じように何をしようということを思った。

 

葉加瀬:おそらくクライズラー自身がコンセプチャルなバンドだったので、そのコンセプトで新しいものを作るのか、前にやったものをアレンジの骨格を残して、もう一度録りなおすべきなのか、ということ。わりとどうしたらいいのかな、という思いはありましたね。

 

竹下:やることが決まって、具体的にどういうことをやるのかと話し合ったら、それはもう早くどんどん進んで行って、選曲もスムーズに進んでいって、あっという間に録り終えたという。。。

 

葉加瀬:駆け足だったよね(笑)。レコーディングも限られた日程のなかで、3人がスタジオに入れる日を探さなくてはいけなかった。

 

竹下:印象として大切だと思ったのは選曲で、ライヴでやっていて、自分達が楽しかったものを中心に結果的になったのではないかと思っている。 (→02につづく)

01.再結成にあたって

 

葉加瀬:実は20周年の時にもどうでしょう、という話があったように記憶している。要するに、そういう節目でないと、考えているんだけれど、どうですか、という打診があった。

僕は切にやりたいと思っていたけれど、難しいことはいっぱいあるだろうと思っていた。正直な気持ちは、どんなもんでしょうね、という感じだった。だから、2人にどうやって話そうとしているんですか、という感じだった.

 

竹下:とりあえず話を聴きに行こうということで、食事の機会を作っていただいて。
まず、何をやるのかと。昔の曲をやるのか、何をやるのかという気持ちだった。

 

斉藤:僕も同じように何をしようということを思った。

 

葉加瀬:おそらくクライズラー自身がコンセプチャルなバンドだったので、そのコンセプトで新しいものを作るのか、前にやったものをアレンジの骨格を残して、もう一度録りなおすべきなのか、ということ。わりとどうしたらいいのかな、という思いはありましたね。

 

竹下:やることが決まって、具体的にどういうことをやるのかと話し合ったら、それはもう早くどんどん進んで行って、選曲もスムーズに進んでいって、あっという間に録り終えたという。。。

 

葉加瀬:駆け足だったよね(笑)。レコーディングも限られた日程のなかで、3人がスタジオに入れる日を探さなくてはいけなかった。

 

竹下:印象として大切だと思ったのは選曲で、ライヴでやっていて、自分達が楽しかったものを中心に結果的になったのではないかと思っている。 (→02につづく)

 

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02.過去のアルバムを聴き返してみて

 

竹下:きっとみんなそんなに聞いていなかったと思う。今回あらためて聞いて、おもしろいと感じたり、ここはこうしておけばよかったのに、と思ったり、それは、そういうものでしょうけれど。。。

 

葉加瀬:音楽家は自分の作ったアルバムを聴く機会というのはなかなかないもの。ただ、聴こうと思って聴くのではなくて、何らかの機会に僕は、クライズラーのアルバムをじっくり聞く機会があった。なぜだか忘れたけれど。ヘンなバンドだなぁと思ったよ(笑)。

今でもそうだろうけれど、根本的にはわりと、音楽に求めるもの、ベクトルが違う3人だと思うので、それがひとつになっている、というバンドは、珍しいと思う。こういうジャンル、またはこういうスタイルのが好きで、みんなで集まってバンドをやる、というのとはちょっと違う。それぞれがひとつの曲に対して、別の角度から、アングルから見つめて音楽を作っているバンドだと思っている。それは昔の音を聴いてもそこがおもしろくて、「ヘェ~」という感じ。

昔出したアルバムの特に後期のものを聴くと、それぞれにやりたいことが大きくなっていて、1曲のなかに収まりきっていない曲がいっぱいある。情報量が多すぎることになっているとか、1曲にそこまで入れなくてもいいんじゃないの、という曲がいっぱりありましたね。
オリジナルの楽曲も、今回やった楽曲もそれぞれカラーが全然違うパターンがあって。


斉藤:それは、今も変わんないよね。
 

葉加瀬:そうだね、同じ曲について話しているんだけれど、全く別のことを話しているみたいなことがどこかあった。そこが僕自身が楽しめる一番の理由でもあるんですけれども。「だよね、だよね」というだけでは前に進まないというか。 (→03につづく)

 

02.過去のアルバムを聴き返してみて

 

竹下:きっとみんなそんなに聞いていなかったと思う。今回あらためて聞いて、おもしろいと感じたり、ここはこうしておけばよかったのに、と思ったり、それは、そういうものでしょうけれど。。。

 

葉加瀬:音楽家は自分の作ったアルバムを聴く機会というのはなかなかないもの。ただ、聴こうと思って聴くのではなくて、何らかの機会に僕は、クライズラーのアルバムをじっくり聞く機会があった。なぜだか忘れたけれど。ヘンなバンドだなぁと思ったよ(笑)。今でもそうだろうけれど、根本的にはわりと、音楽に求めるもの、ベクトルが違う3人だと思うので、それがひとつになっている、というバンドは、珍しいと思う。こういうジャンル、またはこういうスタイルのが好きで、みんなで集まってバンドをやる、というのとはちょっと違う。それぞれがひとつの曲に対して、別の角度から、アングルから見つめて音楽を作っているバンドだと思っている。それは昔の音を聴いてもそこがおもしろくて、「ヘェ~」という感じ。

昔出したアルバムの特に後期のものを聴くと、それぞれにやりたいことが大きくなっていて、1曲のなかに収まりきっていない曲がいっぱいある。情報量が多すぎることになっているとか、1曲にそこまで入れなくてもいいんじゃないの、という曲がいっぱりありましたね。
オリジナルの楽曲も、今回やった楽曲もそれぞれカラーが全然違うパターンがあって。


斉藤:それは、今も変わんないよね。


葉加瀬:そうだね、同じ曲について話しているんだけれど、全く別のことを話しているみたいなことがどこかあった。そこが僕自身が楽しめる一番の理由でもあるんですけれども。「だよね、だよね」というだけでは前に進まないというか。 (→03につづく)

02.過去のアルバムを聴き返してみて

 

竹下:きっとみんなそんなに聞いていなかったと思う。今回あらためて聞いて、おもしろいと感じたり、ここはこうしておけばよかったのに、と思ったり、それは、そういうものでしょうけれど。。。

 

葉加瀬:音楽家は自分の作ったアルバムを聴く機会というのはなかなかないもの。ただ、聴こうと思って聴くのではなくて、何らかの機会に僕は、クライズラーのアルバムをじっくり聞く機会があった。なぜだか忘れたけれど。ヘンなバンドだなぁと思ったよ(笑)。今でもそうだろうけれど、根本的にはわりと、音楽に求めるもの、ベクトルが違う3人だと思うので、それがひとつになっている、というバンドは、珍しいと思う。こういうジャンル、またはこういうスタイルのが好きで、みんなで集まってバンドをやる、というのとはちょっと違う。それぞれがひとつの曲に対して、別の角度から、アングルから見つめて音楽を作っているバンドだと思っている。それは昔の音を聴いてもそこがおもしろくて、「ヘェ~」という感じ。

昔出したアルバムの特に後期のものを聴くと、それぞれにやりたいことが大きくなっていて、1曲のなかに収まりきっていない曲がいっぱいある。情報量が多すぎることになっているとか、1曲にそこまで入れなくてもいいんじゃないの、という曲がいっぱりありましたね。
オリジナルの楽曲も、今回やった楽曲もそれぞれカラーが全然違うパターンがあって。


斉藤:それは、今も変わんないよね。


葉加瀬:そうだね、同じ曲について話しているんだけれど、全く別のことを話しているみたいなことがどこかあった。そこが僕自身が楽しめる一番の理由でもあるんですけれども。「だよね、だよね」というだけでは前に進まないというか。  (→03につづく)

 

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03.再結成レコーディングを終えての感想①

 

竹下:もうちょっと整理してもよかった曲はあったんですけれども、もう体に情報量の多さが入っているからね、今日もトラックダウンだったんですけれども、ここカットしようか、と言っていた話があるんですけれども、いかんせんそれが何年もライヴをやって体に入っちゃっているので、トログレということで聞いて。


葉加瀬:さっきまでスタジオで、ここはカットしようかなと考えていて、でも、最後にもう一度聞いた時に、いやいやこれでいいんだと。普通の曲というか、僕が仕事で曲を書くとしたら、ここはさらっと終わるよな、というところも、いやいやここもう一回落としてから、もう一度行くんでしょ、


竹下:だけどね、全体としてはずいぶん整理されたと思う。やりとりもスムーズだし。


葉加瀬:昔だと想像できないくらい、3人それぞれの経験があるので、それがモノを言ったと思いますけれど、高次元で。すごく音楽を楽しめましたね。


竹下:だいたい時間が決められたら、そのなかで収まるようにちゃんとやったもんね。前はこぼれてこぼれて、全然トラックダウンが終わらないとかね。


葉加瀬:レコーディングだって毎回朝までやっていたし。その辺は、順調に体力が低下しているのでね、おやじになったということで、時間内に収めましたけれどね。(→04につづく)

03.再結成レコーディングを終えての感想①

 

竹下:もうちょっと整理してもよかった曲はあったんですけれども、もう体に情報量の多さが入っているからね、今日もトラックダウンだったんですけれども、ここカットしようか、と言っていた話があるんですけれども、いかんせんそれが何年もライヴをやって体に入っちゃっているので、トログレということで聞いて。

 

葉加瀬:さっきまでスタジオで、ここはカットしようかなと考えていて、でも、最後にもう一度聞いた時に、いやいやこれでいいんだと。普通の曲というか、僕が仕事で曲を書くとしたら、ここはさらっと終わるよな、というところも、いやいやここもう一回落としてから、もう一度行くんでしょ、


竹下:だけどね、全体としてはずいぶん整理されたと思う。やりとりもスムーズだし。


葉加瀬:昔だと想像できないくらい、3人それぞれの経験があるので、それがモノを言ったと思いますけれど、高次元で。すごく音楽を楽しめましたね。

 


竹下:だいたい時間が決められたら、そのなかで収まるようにちゃんとやったもんね。前はこぼれてこぼれて、全然トラックダウンが終わらないとかね。

 


葉加瀬:レコーディングだって毎回朝までやっていたし。その辺は、順調に体力が低下しているのでね、おやじになったということで、時間内に収めましたけれどね。(→04につづく)

 

03.再結成レコーディングを終えての感想①

 

竹下もうちょっと整理してもよかった曲はあったんですけれども、もう体に情報量の多さが 入っているからね。 今日もトラックダウンだったんですけれども、ここカットしようか、と言っていた話があるんですけれども、いかんせんそれが何年もライヴをやって体に入っちゃっているので、トログレということで聞いて。

 

葉加瀬:さっきまでスタジオで、ここはカットしようかなと考えていて、でも、最後にもう一度聞いた時に、いやいやこれでいいんだと。普通の曲というか、僕が仕事で曲を書くとしたら、ここはさらっと終わるよな、というところも、いやいやここもう一回落としてから、もう一度行くんでしょ、

 


竹下:だけどね、全体としてはずいぶん整理されたと思う。やりとりもスムーズだし。

 


葉加瀬:昔だと想像できないくらい、3人それぞれの経験があるので、それがモノを言ったと思いますけれど、高次元で。すごく音楽を楽しめましたね。

 


竹下:だいたい時間が決められたら、そのなかで収まるようにちゃんとやったもんね。前はこぼれてこぼれて、全然トラックダウンが終わらないとかね。

 


葉加瀬:レコーディングだって毎回朝までやっていたし。その辺は、順調に体力が低下しているのでね、おやじになったということで、時間内に収めましたけれどね。(→04につづく)

 

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04.再結成レコーディングを終えての感想②

 

葉加瀬:でも、すごくそれぞれ2人の才能にあらためてビックリしました。

 

 

竹下:ヴァイオリンに関しては、随分音がよくなりましたね。最初の時に思って。クライズラーの時に使っているヴァイオリンよりも今はずいぶんランクがあがったようで。

 


葉加瀬:そりゃそうだよ。昔の曲もちゃんといい音でとれたね(笑)その当時はできなかったこともあるわけだから。

 

 

斉藤:セルフカヴァーだよね。

 


葉加瀬:完璧にセルフカヴァーだよ。もちろん新しいアイディアもいっぱい入っているけれど。もともとのアレンジのフォーマットを残しながらですけれども、それを今の3人での感覚で、もう一度見つめなおすというか、生まれ変わるように作る、というのは楽しかった。
僕にとっては全ての曲が新鮮だったし、懐かしいというよりも、何回かは、懐かしいという気持ちもあったけれど、それよりは、今作っている音楽として楽しいなと思った。昔やっていたスタイルも色あせていないと思ったし、、、

(→05につづく)

04.再結成レコーディングを終えての感想②

 

葉加瀬:でも、すごくそれぞれ2人の才能にあらためてビックリしました。

 

竹下:ヴァイオリンに関しては、随分音がよくなりましたね。最初の時に思って。クライズラーの時に使っているヴァイオリンよりも今はずいぶんランクがあがったようで。


葉加瀬:そりゃそうだよ。昔の曲もちゃんといい音でとれたね(笑)その当時はできなかったこともあるわけだから。

 

斉藤:セルフカヴァーだよね


葉加瀬:完璧にセルフカヴァーだよ。もちろん新しいアイディアもいっぱい入っているけれど。もともとのアレンジのフォーマットを残しながらですけれども、それを今の3人での感覚で、もう一度見つめなおすというか、生まれ変わるように作る、というのは楽しかった。
僕にとっては全ての曲が新鮮だったし、懐かしいというよりも、何回かは、懐かしいという気持ちもあったけれど、それよりは、今作っている音楽として楽しいなと思った。昔やっていたスタイルも色あせていないと思ったし、、、

(→05につづく)

04.再結成レコーディングを終えての感想②

 

葉加瀬:でも、すごくそれぞれ2人の才能にあらためてビックリしました。

 

竹下:ヴァイオリンに関しては、随分音がよくなりましたね。最初の時に思って。クライズラーの時に使っているヴァイオリンよりも今はずいぶんランクがあがったようで。


葉加瀬:そりゃそうだよ。昔の曲もちゃんといい音でとれたね(笑)その当時はできなかったこともあるわけだから。

 

藤:セルフカヴァーだよね


葉加瀬:完璧にセルフカヴァーだよ。もちろん新しいアイディアもいっぱい入っているけれど。もともとのアレンジのフォーマットを残しながらですけれども、それを今の3人での感覚で、もう一度見つめなおすというか、生まれ変わるように作る、というのは楽しかった。
僕にとっては全ての曲が新鮮だったし、懐かしいというよりも、何回かは、懐かしいという気持ちもあったけれど、それよりは、今作っている音楽として楽しいなと思った。昔やっていたスタイルも色あせていないと思ったし、、、

(→05につづく)

 

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05.久しぶりに三人で演奏してみて

 

(解散後19年の間、一緒に演奏したことは?)

 

葉加瀬:数回?

 

竹下:数回、何かでたまたま出くわして、(葉加瀬の)後ろでベースを弾いていたことはある。ツネから呼ばれて、一緒にステージに立ったりとか、(斉藤が)音楽監督で、ええ。

 

(久しぶりに三人で演奏してみて)

 

竹下:その演奏の感動はまたライヴが始まってからということで。

 

葉加瀬:要するにスタジオで、この曲をどう焼きなおすか、からスタートだったから。

 

竹下:ただ一緒に演奏する、というよりは、リズム隊を最初に録音して、その前にみんなでアレンジをして、ヴァイオリンを一番最後に録って、ということだったんですけれども、まぁだいたい楽器を演奏すると、かなり性格とか出ますから、あまりみんな変わっていないんだなぁと思って。

 

葉加瀬:ハハハ、変わりようがないところはいっぱいあるから。

 

竹下:変われないというかね。

 

葉加瀬:ただ変わらないところもいっぱい感じたけれど、あの当時ならできなかったことが今回できた、ということもいっぱいあった。それが一番うれしかったこと.

(→06につづく)

 

05.久しぶりに三人で演奏してみて

 

(解散後19年の間、一緒に演奏したことは?)

 

葉加瀬:数回?

 

竹下:数回、何かでたまたま出くわして、(葉加瀬の)後ろでベースを弾いていたことはある。ツネから呼ばれて、一緒にステージに立ったりとか、(斉藤が)音楽監督で、ええ。

 

(久しぶりに三人で演奏してみて)

 

竹下:その演奏の感動はまたライヴが始まってからということで。

 

葉加瀬:要するにスタジオで、この曲をどう焼きなおすか、からスタートだったから。

 

竹下:ただ一緒に演奏する、というよりは、リズム隊を最初に録音して、その前にみんなでアレンジをして、ヴァイオリンを一番最後に録って、ということだったんですけれども、まぁだいたい楽器を演奏すると、かなり性格とか出ますから、あまりみんな変わっていないんだなぁと思って。

 

葉加瀬:ハハハ、変わりようがないところはいっぱいあるから。

 

竹下:変われないというかね。

 

葉加瀬:ただ変わらないところもいっぱい感じたけれど、あの当時ならできなかったことが今回できた、ということもいっぱいあった。それが一番うれしかったこと.

(→06につづく)

05.久しぶりに三人で演奏してみて

 

葉加瀬(解散後19年の間、一緒に演奏したことは?)  数回?

 

竹下:数回、何かでたまたま出くわして、(葉加瀬の)後ろでベースを弾いていたことはある。ツネから呼ばれて、一緒にステージに立ったりとか、(斉藤が)音楽監督で、ええ。

 

竹下(久しぶりに三人で演奏してみて) その演奏の感動はまたライヴが始まってからということで。

 

葉加瀬:要するにスタジオで、この曲をどう焼きなおすか、からスタートだったから。

 

竹下:ただ一緒に演奏する、というよりは、リズム隊を最初に録音して、その前にみんなでアレンジをして、ヴァイオリンを一番最後に録って、ということだったんですけれども、まぁだいたい楽器を演奏すると、かなり性格とか出ますから、あまりみんな変わっていないんだなぁと思って。

 

葉加瀬:ハハハ、変わりようがないところはいっぱいあるから。

 

竹下:変われないというかね。

 

葉加瀬:ただ変わらないところもいっぱい感じたけれど、あの当時ならできなかったことが今回できた、ということもいっぱいあった。それが一番うれしかったこと.    (→06につづく)

 

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06:再結成までの19年間について・斉藤恒芳編


斉藤:もともと作曲家志向だったので、僕にとってはクライズラーに参加したという方が新鮮であって、全部自分ひとりのなかで完結することをやっていたので、それは小さい頃からそうなんですけれども。バンドでみんなでよってたかってひとつの曲を料理するというのは僕は、そういうことをクライズラーでやっていたことの方が新鮮で。日々新しかったんですけれどね。それがまた作曲家に戻ったという感じで。

 

葉加瀬:ずっと舞台やってたもんね。

 

斉藤:ずっと舞台とか、映画とかをやっていた。舞台の音楽をやって、学んだことは、音楽だけで完成していてはいけない、ということをすごく言われたんですよ。

CDでかかっているくらいのクオリティで作ると、それを舞台でかけると、うっとしいものになる。役者がいて、衣装があって、セットがあって、照明があって、全部を足して100になるような。そのうちの音楽がたとえば、ミュージカルだったら、50か、60くらいしかなくて。半分くらいなんですよ。それで、他のものがカヴァーしてくれるという、それでひとつのものを作るというときに、それは案外クライズラーでやったことが役立ちましたね。自分ひとりでなんでもかんでもやろう、というのではなくて、すごく自分がやりたいことに隙間をすごくとっておくような。それに慣れると舞台というのはおもしろい。隙間のないものは役者でもアドリブができないし、ガチガチにしばりをしてしまうから、そういうゆとりみたいなものでひとつのものを作る、というのがおもしろいですね。

 

葉加瀬:オトナな意見ですね。

 

竹下:うん。 (→07につづく)

 

06:再結成までの19年間について・斉藤恒芳編


斉藤:もともと作曲家志向だったので、僕にとってはクライズラーに参加したという方が新鮮であって、全部自分ひとりのなかで完結することをやっていたので、それは小さい頃からそうなんですけれども。バンドでみんなでよってたかってひとつの曲を料理するというのは僕は、そういうことをクライズラーでやっていたことの方が新鮮で。日々新しかったんですけれどね。それがまた作曲家に戻ったという感じで。

 

葉加瀬:ずっと舞台やってたもんね。

 

斉藤:ずっと舞台とか、映画とかをやっていた。舞台の音楽をやって、学んだことは、音楽だけで完成していてはいけない、ということをすごく言われたんですよ。

CDでかかっているくらいのクオリティで作ると、それを舞台でかけると、うっとしいものになる。役者がいて、衣装があって、セットがあって、照明があって、全部を足して100になるような。そのうちの音楽がたとえば、ミュージカルだったら、50か、60くらいしかなくて。半分くらいなんですよ。それで、他のものがカヴァーしてくれるという、それでひとつのものを作るというときに、それは案外クライズラーでやったことが役立ちましたね。自分ひとりでなんでもかんでもやろう、というのではなくて、すごく自分がやりたいことに隙間をすごくとっておくような。それに慣れると舞台というのはおもしろい。隙間のないものは役者でもアドリブができないし、ガチガチにしばりをしてしまうから、そういうゆとりみたいなものでひとつのものを作る、というのがおもしろいですね。

 

葉加瀬:オトナな意見ですね。

 

竹下:うん。 (→07につづく)

06:再結成までの19年間について・斉藤恒芳編


斉藤:もともと作曲家志向だったので、僕にとってはクライズラーに参加したという方が新鮮であって、全部自分ひとりのなかで完結することをやっていたので、それは小さい頃からそうなんですけれども。バンドでみんなでよってたかってひとつの曲を料理するというのは僕は、そういうことをクライズラーでやっていたことの方が新鮮で。日々新しかったんですけれどね。それがまた作曲家に戻ったという感じで。

 

葉加瀬:ずっと舞台やってたもんね。

 

斉藤:ずっと舞台とか、映画とかをやっていた。舞台の音楽をやって、学んだことは、音楽だけで完成していてはいけない、ということをすごく言われたんですよ。

CDでかかっているくらいのクオリティで作ると、それを舞台でかけると、うっとしいものになる。役者がいて、衣装があって、セットがあって、照明があって、全部を足して100になるような。そのうちの音楽がたとえば、ミュージカルだったら、50か、60くらいしかなくて。半分くらいなんですよ。それで、他のものがカヴァーしてくれるという、それでひとつのものを作るというときに、それは案外クライズラーでやったことが役立ちましたね。自分ひとりでなんでもかんでもやろう、というのではなくて、すごく自分がやりたいことに隙間をすごくとっておくような。それに慣れると舞台というのはおもしろい。隙間のないものは役者でもアドリブができないし、ガチガチにしばりをしてしまうから、そういうゆとりみたいなものでひとつのものを作る、というのがおもしろいですね。

 

葉加瀬:オトナな意見ですね。

 

竹下:うん。 (→07につづく)

 

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07:再結成までの19年間について・葉加瀬太郎編

 

葉加瀬:解散したと同時に、単なるヴァイオリニストになるのがすごくこわくて、曲を書き、絵を描き、なんだかテレビでしゃべったりとか、そういうことを積極的にやることで、ヴァイオリニストではないということをひたすらアピールしていた時期が長かった。当時はこういう風にインタビューを受けていても、肩書をヴァイオリニストと書いてくれるな、と必ずアーティストと書けとか、必ず言っていた。ある日ふと、それがすごく恥ずかしいことに思えて、逆にヴァイオリン弾きです、という言い方に変わりましたね。


一番きっかけになった、爆発させてくれたのは古澤巌さんの存在です。ツネとか、タケとかと出会う少し前に大先輩の古澤さんに会っていて、彼にはいろいろなことを教えてもらったと思っている。今ではレーベルで一緒にやっていますが、彼は、何も変わらずヴァイオリン弾きとしてやっていて、どんどん上手になって美しくなっている。ひとつのことを極めるって、こんなにカッコいいんだと。まざまざと見せつけられたことはありました。
 

古澤さんに会ってから、ヴァイオリンが楽しくて。それからヴァイオリンを弾く時間が長くなった。自分の人生のなかで。でも、今はそこがすごく楽しくて、逆にそういう時間に戻れて、2人と再会したのはとてもタイミングがよくて、もちろん作るところから自分もいろいろアイディアを出すけれど、最後は、僕のヴァイオリンをカッコよくしてくれよな、というところで、すごく気持ちいいですよ。

 

(→08につづく)

 

07:再結成までの19年間について・葉加瀬太郎編

 

葉加瀬:解散したと同時に、単なるヴァイオリニストになるのがすごくこわくて、曲を書き、絵を描き、なんだかテレビでしゃべったりとか、そういうことを積極的にやることで、ヴァイオリニストではないということをひたすらアピールしていた時期が長かった。当時はこういう風にインタビューを受けていても、肩書をヴァイオリニストと書いてくれるな、と必ずアーティストと書けとか、必ず言っていた。ある日ふと、それがすごく恥ずかしいことに思えて、逆にヴァイオリン弾きです、という言い方に変わりましたね。


一番きっかけになった、爆発させてくれたのは古澤巌さんの存在です。ツネとか、タケとかと出会う少し前に大先輩の古澤さんに会っていて、彼にはいろいろなことを教えてもらったと思っている。今ではレーベルで一緒にやっていますが、彼は、何も変わらずヴァイオリン弾きとしてやっていて、どんどん上手になって美しくなっている。ひとつのことを極めるって、こんなにカッコいいんだと。まざまざと見せつけられたことはありました。


古澤さんに会ってから、ヴァイオリンが楽しくて。それからヴァイオリンを弾く時間が長くなった。自分の人生のなかで。でも、今はそこがすごく楽しくて、逆にそういう時間に戻れて、2人と再会したのはとてもタイミングがよくて、もちろん作るところから自分もいろいろアイディアを出すけれど、最後は、僕のヴァイオリンをカッコよくしてくれよな、というところで、すごく気持ちいいですよ。

 

(→08につづく)

07:再結成までの19年間について・葉加瀬太郎編

 

葉加瀬:解散したと同時に、単なるヴァイオリニストになるのがすごくこわくて、曲を書き、絵を描き、なんだかテレビでしゃべったりとか、そういうことを積極的にやることで、ヴァイオリニストではないということをひたすらアピールしていた時期が長かった。当時はこういう風にインタビューを受けていても、肩書をヴァイオリニストと書いてくれるな、と必ずアーティストと書けとか、必ず言っていた。ある日ふと、それがすごく恥ずかしいことに思えて、逆にヴァイオリン弾きです、という言い方に変わりましたね。


一番きっかけになった、爆発させてくれたのは古澤巌さんの存在です。ツネとか、タケとかと出会う少し前に大先輩の古澤さんに会っていて、彼にはいろいろなことを教えてもらったと思っている。今ではレーベルで一緒にやっていますが、彼は、何も変わらずヴァイオリン弾きとしてやっていて、どんどん上手になって美しくなっている。ひとつのことを極めるって、こんなにカッコいいんだと。まざまざと見せつけられたことはありました。


古澤さんに会ってから、ヴァイオリンが楽しくて。それからヴァイオリンを弾く時間が長くなった。自分の人生のなかで。でも、今はそこがすごく楽しくて、逆にそういう時間に戻れて、2人と再会したのはとてもタイミングがよくて、もちろん作るところから自分もいろいろアイディアを出すけれど、最後は、僕のヴァイオリンをカッコよくしてくれよな、というところで、すごく気持ちいいですよ。

 

(→08につづく)

 

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08:再結成までの19年間について・竹下欣伸編

 

竹下:僕は、クライズラーをやっていた時は、逆にベーシストという意識があまりなくて、クライズラーの曲をいじるところの、この曲はこうなったとか、提案する側になることが多かったので、クライズラーを解散した時は、自分は作曲家とか、アレンジャーとか、そういうところでやっていくんだろうなと思っていた。

 

実際にそういう仕事をやらさせてもらい、今もやっているけれど、ある段階で演奏する仕事が増えて、それは、エレギベースも、コントラバスもそうなんですけれども、そこからさっきの葉加瀬(のコメント)じゃないですけれども、ベースシトとして目覚めちゃったところがあって、それでもともと楽器を小さい頃から弾いているので、そこでちょっと火が付いたというところがある。そこからベーシストとしての自覚がずいぶん身について、そういうことをやっていましたね。

 

葉加瀬:やっぱり波があるんだよね。楽器というのは弾きながら、曲を作ったりしなくてはいけないから、そっちに夢中になっていることもあるだろうし、やっぱり弾かなくてはならないこともあるしね。

 

竹下:今回も曲を作るときはそれに専念するけれど、弾くときはちゃんとベーシストとしての構えというか、弾きたいなと思ってやってましたけどね。

 

(→09につづく)

 

08:再結成までの19年間について・竹下欣伸編

 


竹下:僕は、クライズラーをやっていた時は、逆にベーシストという意識があまりなくて、クライズラーの曲をいじるところの、この曲はこうなったとか、提案する側になることが多かったので、クライズラーを解散した時は、自分は作曲家とか、アレンジャーとか、そういうところでやっていくんだろうなと思っていた。

 

実際にそういう仕事をやらさせてもらい、今もやっているけれど、ある段階で演奏する仕事が増えて、それは、エレギベースも、コントラバスもそうなんですけれども、そこからさっきの葉加瀬(のコメント)じゃないですけれども、ベースシトとして目覚めちゃったところがあって、それでもともと楽器を小さい頃から弾いているので、そこでちょっと火が付いたというところがある。そこからベーシストとしての自覚がずいぶん身について、そういうことをやっていましたね。

 

葉加瀬:やっぱり波があるんだよね。楽器というのは弾きながら、曲を作ったりしなくてはいけないから、そっちに夢中になっていることもあるだろうし、やっぱり弾かなくてはならないこともあるしね。

 


竹下:今回も曲を作るときはそれに専念するけれど、弾くときはちゃんとベーシストとしての構えというか、弾きたいなと思ってやってましたけどね。

 

(→09につづく)

08:再結成までの19年間について・竹下欣伸編

 


竹下:僕は、クライズラーをやっていた時は、逆にベーシストという意識があまりなくて、クライズラーの曲をいじるところの、この曲はこうなったとか、提案する側になることが多かったので、クライズラーを解散した時は、自分は作曲家とか、アレンジャーとか、そういうところでやっていくんだろうなと思っていた。

 

実際にそういう仕事をやらさせてもらい、今もやっているけれど、ある段階で演奏する仕事が増えて、それは、エレギベースも、コントラバスもそうなんですけれども、そこからさっきの葉加瀬(のコメント)じゃないですけれども、ベースシトとして目覚めちゃったところがあって、それでもともと楽器を小さい頃から弾いているので、そこでちょっと火が付いたというところがある。そこからベーシストとしての自覚がずいぶん身について、そういうことをやっていましたね。

 

 

葉加瀬:やっぱり波があるんだよね。楽器というのは弾きながら、曲を作ったりしなくてはいけないから、そっちに夢中になっていることもあるだろうし、やっぱり弾かなくてはならないこともあるしね。

 


竹下:今回も曲を作るときはそれに専念するけれど、弾くときはちゃんとベーシストとしての構えというか、弾きたいなと思ってやってましたけどね。

 

(→09につづく)

 

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09.再結成にあたってのスタッフィングについて①

 

葉加瀬:Jazztronikの野崎(良太)と、ギターの田中義人と、ドラムに村石雅行、八巻(誠)くんと、このメンバーがライヴまでひっくるめてイメージできていたので、提案させてもらった。村石くんと、八巻くんの2人は、僕らが一番最初にライヴを始めた頃のメンバーなので、ぜひにということで、声がけをしておりました。そこにもう2人、あとは新しい、僕らよりちょっと若い世代、感覚を入れたいと思って。

 

野崎くんは、クライズラーのファンクラブに入っていた男で、クライズラーフリークでもあったので。僕がソロになってから、約半年間毎日彼は、ウチにやってきていたんですよ。毎日何をすることなく、ただスタジオに毎日来ていた。そんな経緯からいろいろ仕事を一緒にするようになり、今回クライズラーをやるのであれば、ぜひと思って。(田中)義人くんのギターもツアーでやっていて、何より東京に出てきて、彼が最初にやってことは竹下の引っ越しだったっていう。(笑)

 


竹下:そう、俺の引っ越しの手伝い。荷物積めるクルマもってて。
 

 

葉加瀬:そういう縁があって。勿論、(彼の)ギターそのものも好きなんですけれどね。

 


竹下:野崎くんに選曲を具体的に、半数くらい曲を録り終えたあとに、この曲とこの曲をやってもらうと、もともと何曲かお願いしたいよね、という話はしていて、具体的にお願いをしたのは、半分くらいやって見えてきたところだった。それでこれとこれがいいと。

 

(→10につづく)

 

09.再結成にあたってのスタッフィングについて①

 

葉加瀬:Jazztronikの野崎(良太)と、ギターの田中義人と、ドラムに村石雅行、八巻(誠)くんと、このメンバーがライヴまでひっくるめてイメージできていたので、提案させてもらった。村石くんと、八巻くんの2人は、僕らが一番最初にライヴを始めた頃のメンバーなので、ぜひにということで、声がけをしておりました。そこにもう2人、あとは新しい、僕らよりちょっと若い世代、感覚を入れたいと思って。

 

野崎くんは、クライズラーのファンクラブに入っていた男で、クライズラーフリークでもあったので。僕がソロになってから、約半年間毎日彼は、ウチにやってきていたんですよ。毎日何をすることなく、ただスタジオに毎日来ていた。そんな経緯からいろいろ仕事を一緒にするようになり、今回クライズラーをやるのであれば、ぜひと思って。(田中)義人くんのギターもツアーでやっていて、何より東京に出てきて、彼が最初にやってことは竹下の引っ越しだったっていう。(笑)

 


竹下:そう、俺の引っ越しの手伝い。荷物積めるクルマもってて。

 


葉加瀬:そういう縁があって。勿論、(彼の)ギターそのものも好きなんですけれどね。

 


竹下:野崎くんに選曲を具体的に、半数くらい曲を録り終えたあとに、この曲とこの曲をやってもらうと、もともと何曲かお願いしたいよね、という話はしていて、具体的にお願いをしたのは、半分くらいやって見えてきたところだった。それでこれとこれがいいと。

 

(→10につづく)

09.再結成にあたってのスタッフィングについて①

 

 

葉加瀬:Jazztronikの野崎(良太)と、ギターの田中義人と、ドラムに村石雅行、八巻(誠)くんと、このメンバーがライヴまでひっくるめてイメージできていたので、提案させてもらった。村石くんと、八巻くんの2人は、僕らが一番最初にライヴを始めた頃のメンバーなので、ぜひにということで、声がけをしておりました。そこにもう2人、あとは新しい、僕らよりちょっと若い世代、感覚を入れたいと思って。
野崎くんは、クライズラーのファンクラブに入っていた男で、クライズラーフリークでもあったので。僕がソロになってから、約半年間毎日彼は、ウチにやってきていたんですよ。毎日何をすることなく、ただスタジオに毎日来ていた。そんな経緯からいろいろ仕事を一緒にするようになり、今回クライズラーをやるのであれば、ぜひと思って。(田中)義人くんのギターもツアーでやっていて、何より東京に出てきて、彼が最初にやってことは竹下の引っ越しだったっていう。(笑)

 


竹下:そう、俺の引っ越しの手伝い。荷物積めるクルマもってて。

 


葉加瀬:そういう縁があって。勿論、(彼の)ギターそのものも好きなんですけれどね。

 


竹下:野崎くんに選曲を具体的に、半数くらい曲を録り終えたあとに、この曲とこの曲をやってもらうと、もともと何曲かお願いしたいよね、という話はしていて、具体的にお願いをしたのは、半分くらいやって見えてきたところだった。それでこれとこれがいいと。(→10につづく)

 

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10.再結成にあたってのスタッフィングについて②

 

葉加瀬:(Jazztronik野崎くんに)まず1曲『ユーモレスク』をお願いして、おもしろかったので、もう1曲頼もうかということになった。アルバムをトータルで考えたときに。当初は、当時作ったオリジナルの曲は、候補に入れていなかった。全部クラシックのカヴァーをやろうということで。それがなんとなく、ちょっと待てよという風になって、随分前から野崎くんが『ヴィーナス・ラヴ』という曲を大好きだということを知っていたので、一度僕がやっている情熱大陸スペシャルにJazztronikに出てもらって、彼が『ヴィーナス・ラヴ』をカヴァーしていた。レゲエにして。浴衣きて。意味わかんない(笑)それをふと思い出して。

 

野崎くんに『ヴィーナス・ラヴ』をやれ、って言ったら盛り上がるんじゃないかと思って。それでクラシックのカヴァーというコンセプトなんてどうでもよくなって、1曲僕らのオリジナルをもう一度焼きなおすのもあっていいじゃないかと。逆にそれを3人で焼き直すのではなく、野崎君にお願いするのはどうかと提案した。おもしろかったね。激しくおもしろかったですね。

 

斉藤:僕ら以上にクライズラーっぽい。
 

葉加瀬:クライズラーを知りつくているからね。クライズラーの完コピまでしていた人なので、それをJazztronikの野崎良太として、自分が好きだったクライズラー&カンパニーをリ・アレンジするという、Jazztronikらしさもいっぱいでてきてるし。

 

(→11につづく)

 

10.再結成にあたってのスタッフィングについて②

 

葉加瀬:(Jazztronik野崎くんに)まず1曲『ユーモレスク』をお願いして、おもしろかったので、もう1曲頼もうかということになった。アルバムをトータルで考えたときに。当初は、当時作ったオリジナルの曲は、候補に入れていなかった。全部クラシックのカヴァーをやろうということで。それがなんとなく、ちょっと待てよという風になって、随分前から野崎くんが『ヴィーナス・ラヴ』という曲を大好きだということを知っていたので、一度僕がやっている情熱大陸スペシャルにJazztronikに出てもらって、彼が『ヴィーナス・ラヴ』をカヴァーしていた。レゲエにして。浴衣きて。意味わかんない(笑)それをふと思い出して。

 

野崎くんに『ヴィーナス・ラヴ』をやれ、って言ったら盛り上がるんじゃないかと思って。それでクラシックのカヴァーというコンセプトなんてどうでもよくなって、1曲僕らのオリジナルをもう一度焼きなおすのもあっていいじゃないかと。逆にそれを3人で焼き直すのではなく、野崎君にお願いするのはどうかと提案した。おもしろかったね。激しくおもしろかったですね。

 

斉藤:僕ら以上にクライズラーっぽい。


葉加瀬:クライズラーを知りつくているからね。クライズラーの完コピまでしていた人なので、それをJazztronikの野崎良太として、自分が好きだったクライズラー&カンパニーをリ・アレンジするという、Jazztronikらしさもいっぱいでてきてるし。

(→11につづく)

10.再結成にあたってのスタッフィングについて②

 

葉加瀬:(Jazztronik野崎くんに)まず1曲『ユーモレスク』をお願いして、おもしろかったので、もう1曲頼もうかということになった。アルバムをトータルで考えたときに。当初は、当時作ったオリジナルの曲は、候補に入れていなかった。全部クラシックのカヴァーをやろうということで。それがなんとなく、ちょっと待てよという風になって、随分前から野崎くんが『ヴィーナス・ラヴ』という曲を大好きだということを知っていたので、一度僕がやっている情熱大陸スペシャルにJazztronikに出てもらって、彼が『ヴィーナス・ラヴ』をカヴァーしていた。レゲエにして。浴衣きて。意味わかんない(笑)それをふと思い出して。

 

野崎くんに『ヴィーナス・ラヴ』をやれ、って言ったら盛り上がるんじゃないかと思って。それでクラシックのカヴァーというコンセプトなんてどうでもよくなって、1曲僕らのオリジナルをもう一度焼きなおすのもあっていいじゃないかと。逆にそれを3人で焼き直すのではなく、野崎君にお願いするのはどうかと提案した。おもしろかったね。激しくおもしろかったですね。

 

斉藤:僕ら以上にクライズラーっぽい。


葉加瀬:クライズラーを知りつくているからね。クライズラーの完コピまでしていた人なので、それをJazztronikの野崎良太として、自分が好きだったクライズラー&カンパニーをリ・アレンジするという、Jazztronikらしさもいっぱいでてきてるし。

(→11につづく)

 

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11.想いの詰まり過ぎた曲「ユーモレスク」

 

斉藤:クライズラー、まず1枚目を作ったときに、鷺巣 (詩郎)さんというサウンドデザイナーが入って、アレンジをしていた人がいるんですけれども、鷺巣さんがイニシアチブととってそれにクライズラーがのっかっていたというのが最初なんだけれど、まだバンドという意識が強くないときに1枚目が出来上がって、それから何しようというときに、まずタケが最初にアレンジした曲が『ユーモレスク』だった。その先の指針を作った曲という感じですねぇ。

 

葉加瀬:最初全然違うリズムだったんだよね。N0MAD(六本木)で演ったね。
 

斉藤:N0MADでね。思い出深い曲。


葉加瀬:そう、何度も何度も自分達でトライして。それでライヴもやっていたのに、ある日別ヴァージョンにしてみた、といって持ってきて、今のグルーヴに辿り着いた。

 

竹下:そうだよ、あの時にデビューするまでにずいぶん時間があって、その間にライヴをやったり、本当に小さなところですけれども、実験的なことをいっぱいやっていたんですよ。もともと喫茶店で演奏していた3人が集まって始めたっていうくらいで。


葉加瀬:そうそう。

 

(→12につづく)

 

11.想いの詰まり過ぎた曲「ユーモレスク」

 

斉藤:クライズラー、まず1枚目を作ったときに、鷺巣 (詩郎)さんというサウンドデザイナーが入って、アレンジをしていた人がいるんですけれども、鷺巣さんがイニシアチブととってそれにクライズラーがのっかっていたというのが最初なんだけれど、まだバンドという意識が強くないときに1枚目が出来上がって、それから何しようというときに、まずタケが最初にアレンジした曲が『ユーモレスク』だった。その先の指針を作った曲という感じですねぇ。

 

葉加瀬:最初全然違うリズムだったんだよね。N0MAD(六本木)で演ったね。


斉藤:N0MADでね。思い出深い曲。


 

葉加瀬:そう、何度も何度も自分達でトライして。それでライヴもやっていたのに、ある日別ヴァージョンにしてみた、といって持ってきて、今のグルーヴに辿り着いた。

 

竹下:そうだよ、あの時にデビューするまでにずいぶん時間があって、その間にライヴをやったり、本当に小さなところですけれども、実験的なことをいっぱいやっていたんですよ。もともと喫茶店で演奏していた3人が集まって始めたっていうくらいで。


葉加瀬:そうそう。

(→12につづく)

11.想いの詰まり過ぎた曲「ユーモレスク」

 

斉藤:クライズラー、まず1枚目を作ったときに、鷺巣 (詩郎)さんというサウンドデザイナーが入って、アレンジをしていた人がいるんですけれども、鷺巣さんがイニシアチブととってそれにクライズラーがのっかっていたというのが最初なんだけれど、まだバンドという意識が強くないときに1枚目が出来上がって、それから何しようというときに、まずタケが最初にアレンジした曲が『ユーモレスク』だった。その先の指針を作った曲という感じですねぇ。

 

葉加瀬:最初全然違うリズムだったんだよね。N0MAD(六本木)で演ったね。


斉藤:N0MADでね。思い出深い曲。


葉加瀬:そう、何度も何度も自分達でトライして。それでライヴもやっていたのに、ある日別ヴァージョンにしてみた、といって持ってきて、今のグルーヴに辿り着いた。

 

竹下:そうだよ、あの時にデビューするまでにずいぶん時間があって、その間にライヴをやったり、本当に小さなところですけれども、実験的なことをいっぱいやっていたんですよ。もともと喫茶店で演奏していた3人が集まって始めたっていうくらいで。

 

葉加瀬:そうそう。

(→12につづく)

 

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12.喫茶店で演奏していた頃に思い描いていた夢は?

 

葉加瀬:喫茶店で演奏していた頃は、アルバイトだったんです。僕ら3人が初めて演奏した喫茶店のアルバイトを見たプロデューサーが思い描いて作ったのがクライズラーだった。

 

竹下:(僕らは)何も思い描いていないですね。せいぜいもうちょっと大きい喫茶店くらいだった。(笑)ピアノが置いていない店で、そこにシンセを持ち込んで、僕もエレキベースが弾けたので、楽器を持ち込んで、それでマダムのティータイムに何ができるのかということで、ポピュラーソングとか、ラテンナンバーとか、いろいろな曲をそこでやっていた。クラシックのコンサートというよりは、すでにそこでポピュラーの要素が入っていたんだと思います。
 

(→13につづく)

 

12.喫茶店で演奏していた頃に思い描いていた夢は?

 

葉加瀬:喫茶店で演奏していた頃は、アルバイトだったんです。僕ら3人が初めて演奏した喫茶店のアルバイトを見たプロデューサーが思い描いて作ったのがクライズラーだった。

 

竹下:(僕らは)何も思い描いていないですね。せいぜいもうちょっと大きい喫茶店くらいだった。(笑)ピアノが置いていない店で、そこにシンセを持ち込んで、僕もエレキベースが弾けたので、楽器を持ち込んで、それでマダムのティータイムに何ができるのかということで、ポピュラーソングとか、ラテンナンバーとか、いろいろな曲をそこでやっていた。クラシックのコンサートというよりは、すでにそこでポピュラーの要素が入っていたんだと思います。


(→13につづく)

12.喫茶店で演奏していた頃に思い描いていた夢は?

 

葉加瀬:喫茶店で演奏していた頃は、アルバイトだったんです。僕ら3人が初めて演奏した喫茶店のアルバイトを見たプロデューサーが思い描いて作ったのがクライズラーだった。

 

竹下:(僕らは)何も思い描いていないですね。せいぜいもうちょっと大きい喫茶店くらいだった。(笑)ピアノが置いていない店で、そこにシンセを持ち込んで、僕もエレキベースが弾けたので、楽器を持ち込んで、それでマダムのティータイムに何ができるのかということで、ポピュラーソングとか、ラテンナンバーとか、いろいろな曲をそこでやっていた。クラシックのコンサートというよりは、すでにそこでポピュラーの要素が入っていたんだと思います。


(→13につづく)

 

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13.クライズラー結成の逸話

 

斉藤:一番最初に3人でカフェで演ったときに、タケの車に3人で乗って、3人で軽い打ち上げみたいなことで、西荻にある松寿司という寿司屋に3人で入ったんですよ。結構有名な寿司屋さんなんだけれど、この先3人でやっていこうという話をしたんです。その寿司屋が老舗だったのに、今年(2014年)3月に閉店したですね。ちょうどその頃にクライズラー再結成の話があったので、あぁ節目だなと思って。

 

 

葉加瀬:町田から西荻に行ったんだ。


斉藤:(町田のカフェから)はっちゃんの石神井の(藝大)寮に行くところで通りかかったんだよ。

 

竹下:僕がクルマを持っているから、最初にそこに参加したということで。僕は学年が1年後輩なので、先輩方に、“町田で演るんでベースを弾くのであれば、持ってこいよ”って感じで。

 

葉加瀬:1回目は運転手として来てもらって、帰りも運んでもらって。それが本当に出会いだった。で、ツネと「来月また運転手を見つけるのは大変だから。あいつベースも弾けるから3人で演ったほうがいいんじゃないの?(タケに)頼もう」ということになった。ツネも左手弾かなくていいから、楽だからって(笑)来月同じようにまた町田に来てほしいんだけれど、一緒に弾かない?って。弾いた初めてのステージをプロデューサーが観た。

 


斉藤:30分ステージで、2回演奏して、ひとりずつ1万円だから、結構いいんですよ。そういう音大生のアルバイト。

 

(→14につづく)

 

13.クライズラー結成の逸話

 

斉藤:一番最初に3人でカフェで演ったときに、タケの車に3人で乗って、3人で軽い打ち上げみたいなことで、西荻にある松寿司という寿司屋に3人で入ったんですよ。結構有名な寿司屋さんなんだけれど、この先3人でやっていこうという話をしたんです。その寿司屋が老舗だったのに、今年(2014年)3月に閉店したですね。ちょうどその頃にクライズラー再結成の話があったので、あぁ節目だなと思って。

 

葉加瀬:町田から西荻に行ったんだ。


斉藤:(町田のカフェから)はっちゃんの石神井の(藝大)寮に行くところで通りかかったんだよ。

 

竹下:僕がクルマを持っているから、最初にそこに参加したということで。僕は学年が1年後輩なので、先輩方に、“町田で演るんでベースを弾くのであれば、持ってこいよ”って感じで。

 

葉加瀬:1回目は運転手として来てもらって、帰りも運んでもらって。それが本当に出会いだった。で、ツネと「来月また運転手を見つけるのは大変だから。あいつベースも弾けるから3人で演ったほうがいいんじゃないの?(タケに)頼もう」ということになった。ツネも左手弾かなくていいから、楽だからって(笑)来月同じようにまた町田に来てほしいんだけれど、一緒に弾かない?って。弾いた初めてのステージをプロデューサーが観た。

 


斉藤:30分ステージで、2回演奏して、ひとりずつ1万円だから、結構いいんですよ。そういう音大生のアルバイト。

 

(→14につづく)

13.クライズラー結成の逸話

 

斉藤:一番最初に3人でカフェで演ったときに、タケの車に3人で乗って、3人で軽い打ち上げみたいなことで、西荻にある松寿司という寿司屋に3人で入ったんですよ。結構有名な寿司屋さんなんだけれど、この先3人でやっていこうという話をしたんです。その寿司屋が老舗だったのに、今年(2014年)3月に閉店したですね。ちょうどその頃にクライズラー再結成の話があったので、あぁ節目だなと思って。

 

葉加瀬:町田から西荻に行ったんだ。


斉藤:(町田のカフェから)はっちゃんの石神井の(藝大)寮に行くところで通りかかったんだよ。

 

竹下:僕がクルマを持っているから、最初にそこに参加したということで。僕は学年が1年後輩なので、先輩方に、“町田で演るんでベースを弾くのであれば、持ってこいよ”って感じで。

 

葉加瀬:1回目は運転手として来てもらって、帰りも運んでもらって。それが本当に出会いだった。で、ツネと「来月また運転手を見つけるのは大変だから。あいつベースも弾けるから3人で演ったほうがいいんじゃないの?(タケに)頼もう」ということになった。ツネも左手弾かなくていいから、楽だからって(笑)来月同じようにまた町田に来てほしいんだけれど、一緒に弾かない?って。弾いた初めてのステージをプロデューサーが観た。

 


斉藤:30分ステージで、2回演奏して、ひとりずつ1万円だから、結構いいんですよ。そういう音大生のアルバイト。

 

(→14につづく)

 

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14.ライブでの振り付け・ダンスについて


斉藤:はっちゃん踊るの?
 

葉加瀬:ええ?でも『恋は魔術師』の振り付けは覚えてるよ。


斉藤:俺も覚えてる
 

葉加瀬:足が覚えているよね。(竹下に)覚えてる?


竹下:うーん、ちょっとね・・


葉加瀬:無理だね(笑)ショーはショーでいろいろ考えたいから。楽しいこといろいろ考えたいけど。


竹下:三枝(成彰)さんからは踊れと言われている。


葉加瀬:三枝先生にこの間ちょこっと会った時に、実は、内緒ですよ、クライズラー再結成するよ、という話をしたら、一言「踊れよ」って。三枝さんのテレビの番組とかクライズラーとしてよく出させて頂いたんでね。再結成に関してはすごく喜んでくれている。「そうかぁ、いいなぁ」って。最後に「踊れよ」って(笑)


竹下:まぁ三枝さんは踊らないからね。ステップはできないし。


斉藤:踊らないと、お客さんからクレームが来ちゃうかもしれない。


葉加瀬:当時は、かなりの曲にステップがついていたりして、そういうショーとしての演出をアイディアを毎回いろいろ出し合ってやっていたから。よくあそこまでインストのバンドでさ、ステージングしていたなぁと思いますもん。

 

(→15につづく)

14.ライブでの振り付け・ダンスについて


斉藤:はっちゃん踊るの?


葉加瀬:ええ?でも『恋は魔術師』の振り付けは覚えてるよ。


斉藤:俺も覚えてる


葉加瀬:足が覚えているよね。(竹下に)覚えてる?


竹下:うーん、ちょっとね・・


葉加瀬:無理だね(笑)ショーはショーでいろいろ考えたいから。楽しいこといろいろ考えたいけど。


竹下:三枝(成彰)さんからは踊れと言われている。


葉加瀬:三枝先生にこの間ちょこっと会った時に、実は、内緒ですよ、クライズラー再結成するよ、という話をしたら、一言「踊れよ」って。三枝さんのテレビの番組とかクライズラーとしてよく出させて頂いたんでね。再結成に関してはすごく喜んでくれている。「そうかぁ、いいなぁ」って。最後に「踊れよ」って(笑)


竹下:まぁ三枝さんは踊らないからね。ステップはできないし。


斉藤:踊らないと、お客さんからクレームが来ちゃうかもしれない。


葉加瀬:当時は、かなりの曲にステップがついていたりして、そういうショーとしての演出をアイディアを毎回いろいろ出し合ってやっていたから。よくあそこまでインストのバンドでさ、ステージングしていたなぁと思いますもん。

(→15につづく)

14.ライブでの振り付け・ダンスについて


斉藤:はっちゃん踊るの?


葉加瀬:ええ?でも『恋は魔術師』の振り付けは覚えてるよ。


斉藤:俺も覚えてる


葉加瀬:足が覚えているよね。(竹下に)覚えてる?


竹下:うーん、ちょっとね・・


葉加瀬:無理だね(笑)ショーはショーでいろいろ考えたいから。楽しいこといろいろ考えたいけど。


竹下:三枝(成彰)さんからは踊れと言われている。


葉加瀬:三枝先生にこの間ちょこっと会った時に、実は、内緒ですよ、クライズラー再結成するよ、という話をしたら、一言「踊れよ」って。三枝さんのテレビの番組とかクライズラーとしてよく出させて頂いたんでね。再結成に関してはすごく喜んでくれている。「そうかぁ、いいなぁ」って。最後に「踊れよ」って(笑)


竹下:まぁ三枝さんは踊らないからね。ステップはできないし。


斉藤:踊らないと、お客さんからクレームが来ちゃうかもしれない。


葉加瀬:当時は、かなりの曲にステップがついていたりして、そういうショーとしての演出をアイディアを毎回いろいろ出し合ってやっていたから。よくあそこまでインストのバンドでさ、ステージングしていたなぁと思いますもん。

(→15につづく)

 

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15.90年代当時を振り返ってみて①


竹下:昔のことで思い出すのは、クラシックをあんなカタチでやるという前例がなかったから、どの曲もやるのに時間がかかって、途中からアレンジ全然変わったり、ボツになったり、というのを随分。しかもバブルの時期だったので、随分スタジオを無駄に使えたんですね。夜な夜な。
 

葉加瀬:使えたんですねって(笑)
 

斉藤:陰で始末書を書いていた人が・・
 

葉加瀬:いっぱいいるんだよな(笑)
 

竹下:そうそう。だからずいぶんいろいろな実験ができて、そういう意味ではいい時代にデビューできて、今だともっとタイトですからね。でも随分いろんな実験やらさせてもらったなって。そこから生まれたものが、今振り返って聞いてみても、なかなか。そのあとでクラシックを、ヴァイオリンをいろいろアレンジする曲はいるいろあるけれど、何か自信があると言ったらアレですけれど、自分達が培ったものは今聞いても色あせていないなという思いはある。作っている、やたら時間をかけて作っているという記憶はありますね。

 

(→16につづく)

15.90年代当時を振り返ってみて①


竹下:昔のことで思い出すのは、クラシックをあんなカタチでやるという前例がなかったから、どの曲もやるのに時間がかかって、途中からアレンジ全然変わったり、ボツになったり、というのを随分。しかもバブルの時期だったので、随分スタジオを無駄に使えたんですね。夜な夜な。


葉加瀬:使えたんですねって(笑)


斉藤:陰で始末書を書いていた人が・・


葉加瀬:いっぱいいるんだよな(笑)


竹下:そうそう。だからずいぶんいろいろな実験ができて、そういう意味ではいい時代にデビューできて、今だともっとタイトですからね。でも随分いろんな実験やらさせてもらったなって。そこから生まれたものが、今振り返って聞いてみても、なかなか。そのあとでクラシックを、ヴァイオリンをいろいろアレンジする曲はいるいろあるけれど、何か自信があると言ったらアレですけれど、自分達が培ったものは今聞いても色あせていないなという思いはある。作っている、やたら時間をかけて作っているという記憶はありますね。

 

(→16につづく)

15.90年代当時を振り返ってみて①


竹下:昔のことで思い出すのは、クラシックをあんなカタチでやるという前例がなかったから、どの曲もやるのに時間がかかって、途中からアレンジ全然変わったり、ボツになったり、というのを随分。しかもバブルの時期だったので、随分スタジオを無駄に使えたんですね。夜な夜な。


葉加瀬:使えたんですねって(笑)


斉藤:陰で始末書を書いていた人が・・


葉加瀬:いっぱいいるんだよな(笑)


竹下:そうそう。だからずいぶんいろいろな実験ができて、そういう意味ではいい時代にデビューできて、今だともっとタイトですからね。でも随分いろんな実験やらさせてもらったなって。そこから生まれたものが、今振り返って聞いてみても、なかなか。そのあとでクラシックを、ヴァイオリンをいろいろアレンジする曲はいるいろあるけれど、何か自信があると言ったらアレですけれど、自分達が培ったものは今聞いても色あせていないなという思いはある。作っている、やたら時間をかけて作っているという記憶はありますね。

 

(→16につづく)

 

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16.90年代当時を振り返ってみて②

 

葉加瀬:当時はクロスオーヴァーって言葉なかったからさ。ほんとによく覚えてるのは、CDショップに自分達のアルバムがどこに置いてあるか、店によって本当にいろいろで。J-POPにあったり、ジャズにあったり、インストにあったり、フュ-ジョンにあったり。クラシックにもあったし。母と子、というところにもあったし(笑)。皆がジャンルとしてわからなかったというのかしら。

 

それこそ(そこのレーベルからは)デビューには至らなかったんですけど、一度(山下)達郎さんのところのレコード会社、覚えてる?あそこの会議室。「クライズラーはアレだ、”クラポップ(Classic+pop)”でいこう!”クラポップ”だ!」って。

 

あと、これは自分のインタビューでもいうんだけれど、古澤巌さんがしみじみと「葉加瀬、街にこんなにヴァイオインの音が溢れている国はどこにもない」って言うわけ。「テレビをつけても、ラジオをつけても、ヴァイオリンがいろいろなスタイルの音楽でたくさん流れている国はどこにもない。これは絶対にクライズラーの貢献だからねって」。彼はちゃんと言ってくれる。それはとても嬉しい。

 

(→17につづく)

16.90年代当時を振り返ってみて②

 

葉加瀬:当時はクロスオーヴァーって言葉なかったからさ。ほんとによく覚えてるのは、CDショップに自分達のアルバムがどこに置いてあるか、店によって本当にいろいろで。J-POPにあったり、ジャズにあったり、インストにあったり、フュ-ジョンにあったり。クラシックにもあったし。母と子、というところにもあったし(笑)。皆がジャンルとしてわからなかったというのかしら。

 

それこそ(そこのレーベルからは)デビューには至らなかったんですけど、一度(山下)達郎さんのところのレコード会社、覚えてる?あそこの会議室。「クライズラーはアレだ、”クラポップ(Classic+pop)”でいこう!”クラポップ”だ!」って。

 

あと、これは自分のインタビューでもいうんだけれど、古澤巌さんがしみじみと「葉加瀬、街にこんなにヴァイオインの音が溢れている国はどこにもない」って言うわけ。「テレビをつけても、ラジオをつけても、ヴァイオリンがいろいろなスタイルの音楽でたくさん流れている国はどこにもない。これは絶対にクライズラーの貢献だからねって」。彼はちゃんと言ってくれる。それはとても嬉しい。

 

(→17につづく)

16.90年代当時を振り返ってみて②

 

 

葉加瀬:当時はクロスオーヴァーって言葉なかったからさ。ほんとによく覚えてるのは、CDショップに自分達のアルバムがどこに置いてあるか、店によって本当にいろいろで。J-POPにあったり、ジャズにあったり、インストにあったり、フュ-ジョンにあったり。クラシックにもあったし。母と子、というところにもあったし(笑)。皆がジャンルとしてわからなかったというのかしら。

 

それこそ(そこのレーベルからは)デビューには至らなかったんですけど、一度(山下)達郎さんのところのレコード会社、覚えてる?あそこの会議室。「クライズラーはアレだ、”クラポップ(Classic+pop)”でいこう!”クラポップ”だ!」って。

 

あと、これは自分のインタビューでもいうんだけれど、古澤巌さんがしみじみと「葉加瀬、街にこんなにヴァイオインの音が溢れている国はどこにもない」って言うわけ。「テレビをつけても、ラジオをつけても、ヴァイオリンがいろいろなスタイルの音楽でたくさん流れている国はどこにもない。これは絶対にクライズラーの貢献だからねって」。彼はちゃんと言ってくれる。それはとても嬉しい。

 

(→17につづく)

 

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17.CD収録曲エピソード「新世界」


葉加瀬:舞台のことしか思い出さないです僕は。この曲は。ステージのことしか、本当の話。今回は、ライヴでやった時の高揚感を思い出しながら、新たに3人でやると。ツネ(斉藤)にストリングスをたくさん書いてもらうと、そこが随分新鮮な「新世界」を演出してくれて、よりクラシカルに、エレガントに、でも、僕らの持っている激しさみたいなものを。いろんなものが詰まっている。


竹下:ストリングスは、生だけれど、ツネがオケパートのほとんどを書いてくれたよね。ティンパニーまで入っている。


葉加瀬:だからいつも冗談で言っていることだけれど、”サイトウ・キネン・オーケストラ”と。その”斉藤記念オーケストラ”のサウンドがちりばめられていて。


竹下:今度”小澤オーケストラ”に変わるんだよ(笑)


葉加瀬:”サイトウ・キネン・オーケストラ”は、こちらにいただいて(笑)。迷うことなく、一番簡単に表現できているじゃないかなと思う。トラックダウンが終わる前からレコーディング終えたものを移動する途中で何度も何度も聴いて、プレイボタンを押すだけで(気持ちが)あがっちゃうみたいな。この高揚感なんだろうなと、いつも思っていました。ライヴでももちろんやりますし。でも(昔の録音と)ちょっと変わった部分もいろいろあって、そこに新しい僕たちの雰囲気も出せているんじゃないのかな、と思いますね。

 

(→18につづく)

17.CD収録曲エピソード「新世界」


葉加瀬:舞台のことしか思い出さないです僕は。この曲は。ステージのことしか、本当の話。今回は、ライヴでやった時の高揚感を思い出しながら、新たに3人でやると。ツネ(斉藤)にストリングスをたくさん書いてもらうと、そこが随分新鮮な「新世界」を演出してくれて、よりクラシカルに、エレガントに、でも、僕らの持っている激しさみたいなものを。いろんなものが詰まっている。


竹下:ストリングスは、生だけれど、ツネがオケパートのほとんどを書いてくれたよね。ティンパニーまで入っている。


葉加瀬:だからいつも冗談で言っていることだけれど、”サイトウ・キネン・オーケストラ”と。その”斉藤記念オーケストラ”のサウンドがちりばめられていて。
 

竹下:今度”小澤オーケストラ”に変わるんだよ(笑)


葉加瀬:”サイトウ・キネン・オーケストラ”は、こちらにいただいて(笑)。迷うことなく、一番簡単に表現できているじゃないかなと思う。トラックダウンが終わる前からレコーディング終えたものを移動する途中で何度も何度も聴いて、プレイボタンを押すだけで(気持ちが)あがっちゃうみたいな。この高揚感なんだろうなと、いつも思っていました。ライヴでももちろんやりますし。でも(昔の録音と)ちょっと変わった部分もいろいろあって、そこに新しい僕たちの雰囲気も出せているんじゃないのかな、と思いますね。

(→18につづく)

17.CD収録曲エピソード「新世界」


葉加瀬:舞台のことしか思い出さないです僕は。この曲は。ステージのことしか、本当の話。今回は、ライヴでやった時の高揚感を思い出しながら、新たに3人でやると。ツネ(斉藤)にストリングスをたくさん書いてもらうと、そこが随分新鮮な「新世界」を演出してくれて、よりクラシカルに、エレガントに、でも、僕らの持っている激しさみたいなものを。いろんなものが詰まっている。


竹下:ストリングスは、生だけれど、ツネがオケパートのほとんどを書いてくれたよね。ティンパニーまで入っている。


葉加瀬:だからいつも冗談で言っていることだけれど、”サイトウ・キネン・オーケストラ”と。その”斉藤記念オーケストラ”のサウンドがちりばめられていて。


竹下:今度”小澤オーケストラ”に変わるんだよ(笑)


葉加瀬:”サイトウ・キネン・オーケストラ”は、こちらにいただいて(笑)。迷うことなく、一番簡単に表現できているじゃないかなと思う。トラックダウンが終わる前からレコーディング終えたものを移動する途中で何度も何度も聴いて、プレイボタンを押すだけで(気持ちが)あがっちゃうみたいな。この高揚感なんだろうなと、いつも思っていました。ライヴでももちろんやりますし。でも(昔の録音と)ちょっと変わった部分もいろいろあって、そこに新しい僕たちの雰囲気も出せているんじゃないのかな、と思いますね。

(→18につづく)

 

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18.CD収録曲エピソード「白鳥の湖」①


斉藤:メロディ自体は、渋いメロディですけれども、アレンジできらびやかさを加えて、渋さときらびやかさが一緒になっているのは90年代に作ったものという感じがすごくするんですよ。だから、25周年で再結成というよりは、なんとなく世の中が今90年代に戻りたがっているところがあって、そういう人たちがいま『白鳥の湖』を聴くととても新鮮というか、あ~、今だな、っていう感じ。


葉加瀬:アムステルダムに行ったことしか思い出せない(笑)


竹下:もともとハイネケンのCMに流れていた曲だから。


葉加瀬:それで表敬訪問したんだよねぇ。


斉藤:アムステルダムの運河にハイネケンのまるいビア樽の船に3人で乗ってね、ハイネケンって書いた帽子を3人でかぶってね。


葉加瀬:街のほうにみんなでこうやって(帽子を振って)意味わかんないですけど(笑)

 

(→19につづく)

18.CD収録曲エピソード「白鳥の湖」①


斉藤:メロディ自体は、渋いメロディですけれども、アレンジできらびやかさを加えて、渋さときらびやかさが一緒になっているのは90年代に作ったものという感じがすごくするんですよ。だから、25周年で再結成というよりは、なんとなく世の中が今90年代に戻りたがっているところがあって、そういう人たちがいま『白鳥の湖』を聴くととても新鮮というか、あ~、今だな、っていう感じ。

 

 


葉加瀬:アムステルダムに行ったことしか思い出せない(笑)


竹下:もともとハイネケンのCMに流れていた曲だから。


葉加瀬:それで表敬訪問したんだよねぇ。


斉藤:アムステルダムの運河にハイネケンのまるいビア樽の船に3人で乗ってね、ハイネケンって書いた帽子を3人でかぶってね。


葉加瀬:街のほうにみんなでこうやって(帽子を振って)意味わかんないですけど(笑)

 

(→19につづく)

 

18.CD収録曲エピソード「白鳥の湖」①


斉藤:メロディ自体は、渋いメロディですけれども、アレンジできらびやかさを加えて、渋さときらびやかさが一緒になっているのは90年代に作ったものという感じがすごくするんですよ。だから、25周年で再結成というよりは、なんとなく世の中が今90年代に戻りたがっているところがあって、そういう人たちがいま『白鳥の湖』を聴くととても新鮮というか、あ~、今だな、っていう感じ。


葉加瀬:アムステルダムに行ったことしか思い出せない(笑)


竹下:もともとハイネケンのCMに流れていた曲だから。


葉加瀬:それで表敬訪問したんだよねぇ。


斉藤:アムステルダムの運河にハイネケンのまるいビア樽の船に3人で乗ってね、ハイネケンって書いた帽子を3人でかぶってね。


葉加瀬:街のほうにみんなでこうやって(帽子を振って)意味わかんないですけど(笑)

 

(→19につづく)

 

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19.CD収録曲エピソード「白鳥の湖」②


斉藤:あぁ、荒川静香さんね。2003-2004年のシーズンの時で、僕は結構フィギュア(スケート)が好きで、見ていたんですけれども、(クライズラー演奏の)『白鳥の湖』が流れた時に、「あっ」って。すでに解散してから7-8年経つ頃だったので、そうしたら、その時に滑っている技が、それまで(荒川選手が)結構不調だったのが、すごくよくなった時だったんで。

 

なんていうのかな、強さとか、攻撃的なところとか、『白鳥の湖』と聞けば、みんな、わりと白い白鳥がヒラヒラ踊っているイメージなんですけれど。『白鳥の湖』の中で、黒鳥が出てくるんですけれども、黒鳥は白い白鳥に敵対するもっと攻撃的で、蠱惑的なキャラクターなんですけれども、その、なんか、ものすごい強い雰囲気ていうのがクライズラーの『白鳥の湖』で出ていたんですね。それがすごく自分にとって新鮮だったのと、ああ、ちゃんと、というかクライズラーの強い部分を捉えてくれているな、というのがちょっと嬉しかったですね。

 

(→20につづく)

19.CD収録曲エピソード「白鳥の湖」②


斉藤:あぁ、荒川静香さんね。2003-2004年のシーズンの時で、僕は結構フィギュア(スケート)が好きで、見ていたんですけれども、(クライズラー演奏の)『白鳥の湖』が流れた時に、「あっ」って。すでに解散してから7-8年経つ頃だったので、そうしたら、その時に滑っている技が、それまで(荒川選手が)結構不調だったのが、すごくよくなった時だったんで。

 

なんていうのかな、強さとか、攻撃的なところとか、『白鳥の湖』と聞けば、みんな、わりと白い白鳥がヒラヒラ踊っているイメージなんですけれど。『白鳥の湖』の中で、黒鳥が出てくるんですけれども、黒鳥は白い白鳥に敵対するもっと攻撃的で、蠱惑的なキャラクターなんですけれども、その、なんか、ものすごい強い雰囲気ていうのがクライズラーの『白鳥の湖』で出ていたんですね。それがすごく自分にとって新鮮だったのと、ああ、ちゃんと、というかクライズラーの強い部分を捉えてくれているな、というのがちょっと嬉しかったですね。

 

(→20につづく)

 

19.CD収録曲エピソード「白鳥の湖」②


斉藤:あぁ、荒川静香さんね。2003-2004年のシーズンの時で、僕は結構フィギュア(スケート)が好きで、見ていたんですけれども、(クライズラー演奏の)『白鳥の湖』が流れた時に、「あっ」って。すでに解散してから7-8年経つ頃だったので、そうしたら、その時に滑っている技が、それまで(荒川選手が)結構不調だったのが、すごくよくなった時だったんで。


なんていうのかな、強さとか、攻撃的なところとか、『白鳥の湖』と聞けば、みんな、わりと白い白鳥がヒラヒラ踊っているイメージなんですけれど。『白鳥の湖』の中で、黒鳥が出てくるんですけれども、黒鳥は白い白鳥に敵対するもっと攻撃的で、蠱惑的なキャラクターなんですけれども、その、なんか、ものすごい強い雰囲気ていうのがクライズラーの『白鳥の湖』で出ていたんですね。それがすごく自分にとって新鮮だったのと、ああ、ちゃんと、というかクライズラーの強い部分を捉えてくれているな、というのがちょっと嬉しかったですね。


(→20につづく)

 

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20.CD収録曲エピソード 「ブライダル・コーラス」

 


竹下:ツネ(斉藤)が『フィンランディア』を作ってくれて、それがすごく良かったものだから次に(曲を)作る僕の枠ですごいプレッシャーにかかって。

 


葉加瀬:時間かかってたもんね(笑)

 


竹下:しかも他の曲もやらないといけないし、しばらく放置していた。そろそろ締切だなというか、何か見せないといけないなと、レコードのディレクターから「竹下さん、どうなっています、どうなっています」っていうのがさんざん来たので、しょうがないから、クラシックをやってとか、このあたりをやってとか、そう話もなくて、「タケ好きな曲をやって」ということだけで、クラシックなんていっぱい楽曲があるじゃないですか。それでどの辺をやろうかなと思って、それでたまたまワーグナーとかどうかなと思って、ワーグナーの全曲集というのを聴いていたんですよね。そうしたら、突然『結婚行進曲』がかかって、パッとアレンジと同時にひらめいたんですね、聴いた時に。この曲がこんな風になったらおもしろいんじゃないかと思って、そこからは、1,2日くらいでアレンジが出来上がった。今回の僕のなかで、楽しめた曲です。

 

(→21につづく)

20.CD収録曲エピソード

「ブライダル・コーラス」

 

 

竹下:ツネ(斉藤)が『フィンランディア』を作ってくれて、それがすごく良かったものだから次に(曲を)作る僕の枠ですごいプレッシャーにかかって。

 

 

葉加瀬:時間かかってたもんね(笑)

 

竹下:しかも他の曲もやらないといけないし、しばらく放置していた。そろそろ締切だなというか、何か見せないといけないなと、レコードのディレクターから「竹下さん、どうなっています、どうなっています」っていうのがさんざん来たので、しょうがないから、クラシックをやってとか、このあたりをやってとか、そう話もなくて、「タケ好きな曲をやって」ということだけで、クラシックなんていっぱい楽曲があるじゃないですか。それでどの辺をやろうかなと思って、それでたまたまワーグナーとかどうかなと思って、ワーグナーの全曲集というのを聴いていたんですよね。そうしたら、突然『結婚行進曲』がかかって、パッとアレンジと同時にひらめいたんですね、聴いた時に。この曲がこんな風になったらおもしろいんじゃないかと思って、そこからは、1,2日くらいでアレンジが出来上がった。今回の僕のなかで、楽しめた曲です。

 

(→21につづく)

20.CD収録曲エピソード 「ブライダル・コーラス」

 

竹下:ツネ(斉藤)が『フィンランディア』を作ってくれて、それがすごく良かったものだから次に(曲を)作る僕の枠ですごいプレッシャーにかかって。

 

葉加瀬:時間かかってたもんね(笑)

 


竹下:しかも他の曲もやらないといけないし、しばらく放置していた。そろそろ締切だなというか、何か見せないといけないなと、レコードのディレクターから「竹下さん、どうなっています、どうなっています」っていうのがさんざん来たので、しょうがないから、クラシックをやってとか、このあたりをやってとか、そう話もなくて、「タケ好きな曲をやって」ということだけで、クラシックなんていっぱい楽曲があるじゃないですか。それでどの辺をやろうかなと思って、それでたまたまワーグナーとかどうかなと思って、ワーグナーの全曲集というのを聴いていたんですよね。そうしたら、突然『結婚行進曲』がかかって、パッとアレンジと同時にひらめいたんですね、聴いた時に。この曲がこんな風になったらおもしろいんじゃないかと思って、そこからは、1,2日くらいでアレンジが出来上がった。今回の僕のなかで、楽しめた曲です。


(→21につづく)

 

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21.CD収録曲エピソード「春」


竹下:アレ(『春』)もやっぱり『新世界』と同じで、ライヴの後半で、みんなが立って手拍子をしてくれるような、ラインナップのひとつで、今回僕らもいろいろな曲をやって、生ギター入れて、生でドラムを入れて、といったなかで、この曲ともう1曲だけ、アップテンポのビートがある曲の中で、唯一ではないけれど、打ち込みで、ドラムのサウンドも機械で作っているので。

それで今回の僕の楽しみとして、生楽器をまとめていくんじゃなくて、機械上で作り上げていって、そこに太郎のヴァイオリンをのせて、という昔よくやっていたやり方をすごく楽しんだ曲。あちこちに昔のアレンジの中で色あせているものは、いろいろ音を入れ替えて、楽しめるように作れたかなと思う。

 

(→22につづく)

21.CD収録曲エピソード「春」


竹下:アレ(『春』)もやっぱり『新世界』と同じで、ライヴの後半で、みんなが立って手拍子をしてくれるような、ラインナップのひとつで、今回僕らもいろいろな曲をやって、生ギター入れて、生でドラムを入れて、といったなかで、この曲ともう1曲だけ、アップテンポのビートがある曲の中で、唯一ではないけれど、打ち込みで、ドラムのサウンドも機械で作っているので。

それで今回の僕の楽しみとして、生楽器をまとめていくんじゃなくて、機械上で作り上げていって、そこに太郎のヴァイオリンをのせて、という昔よくやっていたやり方をすごく楽しんだ曲。あちこちに昔のアレンジの中で色あせているものは、いろいろ音を入れ替えて、楽しめるように作れたかなと思う。

 

(→22につづく)

21.CD収録曲エピソード「春」


竹下:アレ(『春』)もやっぱり『新世界』と同じで、ライヴの後半で、みんなが立って手拍子をしてくれるような、ラインナップのひとつで、今回僕らもいろいろな曲をやって、生ギター入れて、生でドラムを入れて、といったなかで、この曲ともう1曲だけ、アップテンポのビートがある曲の中で、唯一ではないけれど、打ち込みで、ドラムのサウンドも機械で作っているので。

それで今回の僕の楽しみとして、生楽器をまとめていくんじゃなくて、機械上で作り上げていって、そこに太郎のヴァイオリンをのせて、という昔よくやっていたやり方をすごく楽しんだ曲。あちこちに昔のアレンジの中で色あせているものは、いろいろ音を入れ替えて、楽しめるように作れたかなと思う。

 

(→22につづく)

 

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22.CD収録曲エピソード「亡き王女のためのパヴァーヌ」

 

『パヴァーヌ』は、そうですね、『ブライダルコーラス』もそうだけれど、『白鳥の湖』だったり、『パヴァーヌ』だったり、『水族館』という曲は、ヴァイオリンのメロディが長くて大きい。ちゃかちゃか弾かない曲で、こういうパターンの曲で、リズムのある曲を弾いたらやっぱりね、葉加瀬のヴァイオリンは、あまり弾ける人がいなくて、しっかりビートをとらえながら、大きく歌っていくというのが実はすごく難しくて、でやっぱりその醍醐味というのを今回も『パヴァーヌ』で感じましたね。


大きなメロディを長い時間、2分くらいかけて歌いきっていく。その辺のすごさをレコーディングの時にあらためて感じさせてもらった曲です。

 

(→23につづく)

22.CD収録曲エピソード「亡き王女のためのパヴァーヌ」

 

『パヴァーヌ』は、そうですね、『ブライダルコーラス』もそうだけれど、『白鳥の湖』だったり、『パヴァーヌ』だったり、『水族館』という曲は、ヴァイオリンのメロディが長くて大きい。ちゃかちゃか弾かない曲で、こういうパターンの曲で、リズムのある曲を弾いたらやっぱりね、葉加瀬のヴァイオリンは、あまり弾ける人がいなくて、しっかりビートをとらえながら、大きく歌っていくというのが実はすごく難しくて、でやっぱりその醍醐味というのを今回も『パヴァーヌ』で感じましたね。


大きなメロディを長い時間、2分くらいかけて歌いきっていく。その辺のすごさをレコーディングの時にあらためて感じさせてもらった曲です。

 

(→23につづく)

22.CD収録曲エピソード「亡き王女のためのパヴァーヌ」

 

『パヴァーヌ』は、そうですね、『ブライダルコーラス』もそうだけれど、『白鳥の湖』だったり、『パヴァーヌ』だったり、『水族館』という曲は、ヴァイオリンのメロディが長くて大きい。ちゃかちゃか弾かない曲で、こういうパターンの曲で、リズムのある曲を弾いたらやっぱりね、葉加瀬のヴァイオリンは、あまり弾ける人がいなくて、しっかりビートをとらえながら、大きく歌っていくというのが実はすごく難しくて、でやっぱりその醍醐味というのを今回も『パヴァーヌ』で感じましたね。


大きなメロディを長い時間、2分くらいかけて歌いきっていく。その辺のすごさをレコーディングの時にあらためて感じさせてもらった曲です。

 

(→23につづく)

 

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23.CD収録曲エピソード「グリーンスリーヴス」


斉藤:『グリーンスリーヴス』ですね。アレも最初ライヴのために作った曲。CD(アルバム収録)はずっとあとだった。


竹下:で、そうだな、・・(また)俺が言っても、アレか。。(トークの順番的に)


葉加瀬&斉藤:どうぞどうぞ(笑)


竹下(笑) あまり機械を使わずにやる曲というのは、実はクライズラーには最初少なくて。3人の生演奏だけで曲が完結する、しかも3人以外の演奏があまり入っていない。そういう曲があまりなくて、それの唯一今回のなかでも3人、『カプリス』はギターが入っていたりするからね、唯一ソレ以外の音(3人以外の演奏)がなにも入っていない。僕らのアンサンブルとか、逆にシンプルなだけにアレンジでこういう風に考えているな、ということが見える曲だと思う。昔この曲はすごく僕らのスタッフのなかで、たとえば、YMOのマニュピュレーターの方とか、音楽をすごくよく知っている人がこの曲のアレンジが一番好き、という人が一番多かった。


斉藤:当時はアコースティックコーナーというのがコンサートの真ん中で、3人で静かにやるなかで、フリッツ・クライスラーの曲をそのままやるみたいな、アレンジしていなくて、前後はすごくハデな演出が入っているのに、その真ん中だけはすごく静かで、というコーナーをやっていた。そのアコースティックコーナーで、クラシックの楽曲をそのままやるのがだんだんつまんなくなってきて、それでアコースティックのコーナーだけれども3人独自の世界というか、新しいものを作りたいということで作った最初の曲ですね。

 

(→24につづく)

23.CD収録曲エピソード「グリーンスリーヴス」


斉藤:『グリーンスリーヴス』ですね。アレも最初ライヴのために作った曲。CD(アルバムへの収録)はずっとあとだった。


竹下:で、そうだな・・(また)俺が言っても、アレか。。(トークの順番的に)


葉加瀬&斉藤:どうぞどうぞ(笑)


竹下(笑) あまり機械を使わずにやる曲というのは、実はクライズラーには最初少なくて。3人の生演奏だけで曲が完結する、しかも3人以外の演奏があまり入っていない。そういう曲があまりなくて、それの唯一今回のなかでも3人、『カプリス』はギターが入っていたりするからね、唯一ソレ以外の音(3人以外の演奏)がなにも入っていない。僕らのアンサンブルとか、逆にシンプルなだけにアレンジでこういう風に考えているな、ということが見える曲だと思う。昔この曲はすごく僕らのスタッフのなかで、たとえば、YMOのマニュピュレーターの方とか、音楽をすごくよく知っている人がこの曲のアレンジが一番好き、という人が一番多かった。


斉藤:当時はアコースティックコーナーというのがコンサートの真ん中で、3人で静かにやるなかで、フリッツ・クライスラーの曲をそのままやるみたいな、アレンジしていなくて、前後はすごくハデな演出が入っているのに、その真ん中だけはすごく静かで、というコーナーをやっていた。そのアコースティックコーナーで、クラシックの楽曲をそのままやるのがだんだんつまんなくなってきて、それでアコースティックのコーナーだけれども3人独自の世界というか、新しいものを作りたいということで作った最初の曲ですね。

 

(→24につづく)

23.CD収録曲エピソード「グリーンスリーヴス」


斉藤:『グリーンスリーヴス』ですね。アレも最初ライヴのために作った曲。CD(アルバム収録)はずっとあとだった。


竹下:で、そうだな、・・(また)俺が言っても、アレか。。(トークの順番的に)


葉加瀬&斉藤:どうぞどうぞ(笑)


竹下(笑) あまり機械を使わずにやる曲というのは、実はクライズラーには最初少なくて。3人の生演奏だけで曲が完結する、しかも3人以外の演奏があまり入っていない。そういう曲があまりなくて、それの唯一今回のなかでも3人、『カプリス』はギターが入っていたりするからね、唯一ソレ以外の音(3人以外の演奏)がなにも入っていない。僕らのアンサンブルとか、逆にシンプルなだけにアレンジでこういう風に考えているな、ということが見える曲だと思う。昔この曲はすごく僕らのスタッフのなかで、たとえば、YMOのマニュピュレーターの方とか、音楽をすごくよく知っている人がこの曲のアレンジが一番好き、という人が一番多かった。


斉藤:当時はアコースティックコーナーというのがコンサートの真ん中で、3人で静かにやるなかで、フリッツ・クライスラーの曲をそのままやるみたいな、アレンジしていなくて、前後はすごくハデな演出が入っているのに、その真ん中だけはすごく静かで、というコーナーをやっていた。そのアコースティックコーナーで、クラシックの楽曲をそのままやるのがだんだんつまんなくなってきて、それでアコースティックのコーナーだけれども3人独自の世界というか、新しいものを作りたいということで作った最初の曲ですね。

 

(→24につづく)

 

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24.CD収録曲エピソード「ヴィーナス・ラヴ」


葉加瀬:ヴィーナス・ラヴは野崎くんと、『ユーモレスク』をやって、もう1曲(彼に)やって欲しいと思った時に思いついた曲だった。でも、それよりなにより当時この曲を作った頃を結構今回思い出しました。毎週何曜日だっけ? 水曜日だったかな、タケん家に集まって、曲を作っていく会があったじゃない?毎週のように。そのなかで生まれた曲で。きっかけみたいなものがあって、そこからリレーしてタケは、Aメロ、僕は、Bメロ、ツネは、Cメロというのが1曲になった曲。そういう風に曲を書いていた時代を象徴する1曲ですね。


竹下:もともとね、(クライズラーは)全曲クラシックのカヴァーやってましたから、そこからオリジナルを入れよう、当然全員が作曲もできたので、もちろん作曲科もいるし。それからオリジナル楽曲を入れようとなった時に、クライズラー用に書きだした曲というのが結構あって、そのなかでメロディの断片をみんなが持ち寄った曲というのが『ヴィーナス・ラヴ』だった。


葉加瀬:あれはほんと象徴してる。当時はテレビのニュース番組でかかっていて、テーマ曲だったよね?

 

(→25につづく)

24.CD収録曲エピソード「ヴィーナス・ラヴ」


葉加瀬:ヴィーナス・ラヴは野崎くんと、『ユーモレスク』をやって、もう1曲(彼に)やって欲しいと思った時に思いついた曲だった。でも、それよりなにより当時この曲を作った頃を結構今回思い出しました。毎週何曜日だっけ? 水曜日だったかな、タケん家に集まって、曲を作っていく会があったじゃない?毎週のように。そのなかで生まれた曲で。きっかけみたいなものがあって、そこからリレーしてタケは、Aメロ、僕は、Bメロ、ツネは、Cメロというのが1曲になった曲。そういう風に曲を書いていた時代を象徴する1曲ですね。


竹下:もともとね、(クライズラーは)全曲クラシックのカヴァーやってましたから、そこからオリジナルを入れよう、当然全員が作曲もできたので、もちろん作曲科もいるし。それからオリジナル楽曲を入れようとなった時に、クライズラー用に書きだした曲というのが結構あって、そのなかでメロディの断片をみんなが持ち寄った曲というのが『ヴィーナス・ラヴ』だった。


葉加瀬:あれはほんと象徴してる。当時はテレビのニュース番組でかかっていて、テーマ曲だったよね?

 

(→25につづく)

24.CD収録曲エピソード「ヴィーナス・ラヴ」


葉加瀬:ヴィーナス・ラヴは野崎くんと、『ユーモレスク』をやって、もう1曲(彼に)やって欲しいと思った時に思いついた曲だった。でも、それよりなにより当時この曲を作った頃を結構今回思い出しました。毎週何曜日だっけ? 水曜日だったかな、タケん家に集まって、曲を作っていく会があったじゃない?毎週のように。そのなかで生まれた曲で。きっかけみたいなものがあって、そこからリレーしてタケは、Aメロ、僕は、Bメロ、ツネは、Cメロというのが1曲になった曲。そういう風に曲を書いていた時代を象徴する1曲ですね。


竹下:もともとね、(クライズラーは)全曲クラシックのカヴァーやってましたから、そこからオリジナルを入れよう、当然全員が作曲もできたので、もちろん作曲科もいるし。それからオリジナル楽曲を入れようとなった時に、クライズラー用に書きだした曲というのが結構あって、そのなかでメロディの断片をみんなが持ち寄った曲というのが『ヴィーナス・ラヴ』だった。


葉加瀬:あれはほんと象徴してる。当時はテレビのニュース番組でかかっていて、テーマ曲だったよね?

 

(→25につづく)

 

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25.CD収録曲エピソード「ユーモレスク」


葉加瀬:ユーモレスクは今回、野崎くんにやってもらったことで、またおもしろさがいっぱい増えた。それは、これからのライヴなんかでの歓びにしたいなと。そこが一番大きいかな。あと、とにかくあの曲は、一見はぱっと聴きフレンドリーというか、親しみやすい面構えをしているけれど、ものすごくアップストラットなコード進行だったりして、リズムだったり、いろいろなことが一番新しいものを追及している音楽になっているので、さらっと聴いて、のちにグッと考えるみたいな、それが一番おもしろい。実は今回僕は、アルバム全曲のなかで一番気に入っている。今のところね、これはコロコロ変わるんだけれど。一番あれ(ユーモレスク)が面白く聴けてますね。

 

(→26につづく)

25.CD収録曲エピソード「ユーモレスク」


葉加瀬:ユーモレスクは今回、野崎くんにやってもらったことで、またおもしろさがいっぱい増えた。それは、これからのライヴなんかでの歓びにしたいなと。そこが一番大きいかな。あと、とにかくあの曲は、一見はぱっと聴きフレンドリーというか、親しみやすい面構えをしているけれど、ものすごくアップストラットなコード進行だったりして、リズムだったり、いろいろなことが一番新しいものを追及している音楽になっているので、さらっと聴いて、のちにグッと考えるみたいな、それが一番おもしろい。実は今回僕は、アルバム全曲のなかで一番気に入っている。今のところね、これはコロコロ変わるんだけれど。一番あれ(ユーモレスク)が面白く聴けてますね。

 

(→26につづく)

25.CD収録曲エピソード「ユーモレスク」


葉加瀬:ユーモレスクは今回、野崎くんにやってもらったことで、またおもしろさがいっぱい増えた。それは、これからのライヴなんかでの歓びにしたいなと。そこが一番大きいかな。あと、とにかくあの曲は、一見はぱっと聴きフレンドリーというか、親しみやすい面構えをしているけれど、ものすごくアップストラットなコード進行だったりして、リズムだったり、いろいろなことが一番新しいものを追及している音楽になっているので、さらっと聴いて、のちにグッと考えるみたいな、それが一番おもしろい。実は今回僕は、アルバム全曲のなかで一番気に入っている。今のところね、これはコロコロ変わるんだけれど。一番あれ(ユーモレスク)が面白く聴けてますね。

 

(→26につづく)

 

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26.CD収録曲エピソード「恋は魔術師」①

 


葉加瀬:この曲はまずその、もともと、それこそクライズラーをやっている時にね、藝大の校舎の前でタケの車で聞いたなぁ。


竹下:CDで?


葉加瀬:デモテープを。


斉藤:それまだファリャ(恋は魔術師)のメロディが入っていないやつだよね。


葉加瀬:とにかく僕は、「『リズムネイション』みたいな曲をやりたい」と言って、ジャネット・ジャクソンの。タケがバックトラックだけを作ってくれて。それを聴いたツネが「それに『恋は魔術師』のメロディをのせたらどうか」というアイディアを持ってきて作った曲なんだけど。個人的に当時からすごく好きなトラックで、自分としては今回もどうしてもやりたいと。
『新世界』と、『恋は魔術師』からスタートしたんですね。この(再結成の)プロジェクトは。今回は、新しいブラス、サックスのセクションとか入れて、前にはなかった雰囲気が随分いっぱい入ってきて、またすごく新鮮になったんじゃないかな。

 

(→27につづく)

26.CD収録曲エピソード「恋は魔術師」①

 


葉加瀬:この曲はまずその、もともと、それこそクライズラーをやっている時にね、藝大の校舎の前でタケの車で聞いたなぁ。


竹下:CDで?


葉加瀬:デモテープを。


斉藤:それまだファリャ(恋は魔術師)のメロディが入っていないやつだよね。


葉加瀬:とにかく僕は、「『リズムネイション』みたいな曲をやりたい」と言って、ジャネット・ジャクソンの。タケがバックトラックだけを作ってくれて。それを聴いたツネが「それに『恋は魔術師』のメロディをのせたらどうか」というアイディアを持ってきて作った曲なんだけど。個人的に当時からすごく好きなトラックで、自分としては今回もどうしてもやりたいと。
『新世界』と、『恋は魔術師』からスタートしたんですね。この(再結成の)プロジェクトは。今回は、新しいブラス、サックスのセクションとか入れて、前にはなかった雰囲気が随分いっぱい入ってきて、またすごく新鮮になったんじゃないかな。

 

(→27につづく)

26.CD収録曲エピソード「恋は魔術師」①

 


葉加瀬:この曲はまずその、もともと、それこそクライズラーをやっている時にね、藝大の校舎の前でタケの車で聞いたなぁ。


竹下:CDで?


葉加瀬:デモテープを。


斉藤:それまだファリャ(恋は魔術師)のメロディが入っていないやつだよね。


葉加瀬:とにかく僕は、「『リズムネイション』みたいな曲をやりたい」と言って、ジャネット・ジャクソンの。タケがバックトラックだけを作ってくれて。それを聴いたツネが「それに『恋は魔術師』のメロディをのせたらどうか」というアイディアを持ってきて作った曲なんだけど。個人的に当時からすごく好きなトラックで、自分としては今回もどうしてもやりたいと。
『新世界』と、『恋は魔術師』からスタートしたんですね。この(再結成の)プロジェクトは。今回は、新しいブラス、サックスのセクションとか入れて、前にはなかった雰囲気が随分いっぱい入ってきて、またすごく新鮮になったんじゃないかな。

 

(→27につづく)

 

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27.CD収録曲エピソード「恋は魔術師」②


葉加瀬:自分としてはね、昔ライヴでやった時に、必ずこの曲でお客さんを立たせていたことが多かったもので。この曲の前に、とんでもない話をたくさんして。


斉藤:なんて言って(お客さんを)立たせたっけ?


葉加瀬:いろいろあるよ、プレゼントを用意したので、ジャンケンをしましょう、というのもあったし、今日僕のおばあちゃんがどうしても来たかったんだけれど、病院に行って来られなかったから、みんな立って写真を撮らせてくれるって、とかね。写真を撮って、フラッシュたいたと同時に、ドバーッとイントロが入って、そのまま観客が踊っちゃうみたいな。とにかく立っていいのか、立たないべきなのか、お客さんたちがまだわからない頃のコンサートが多かったので、その当時は、まず立たせて、そこから曲を始めて踊らせる、っていう。そういう1曲だった。
あと「宇宙戦艦ヤマト」の”波動砲”を発射させて、あの曲によく入ってた。


斉藤:はー懐かしいねぇ。”波動砲”だったね。


竹下:恥ずかしいことをいっぱいやっているよね。


葉加瀬:いっぱいやってるよなぁ。


斉藤:ひとりで(発射プロセスの小芝居)4役、5役はやっていたね。波動砲ね。


葉加瀬:で、最後「波動砲、発射」そしたらあの曲、ドォーって(照明とともに)始まるわけですよ。意味わからないですよ(笑)。全く意味がわからないけど、僕にとってはすごく大きなことでした。とにかくその、MCっていうかトークの部分、彼らの(竹下、斉藤)喋るのにも話を振ってはいたけれど。。


竹下:(葉加瀬の)性(さが)なんですよ。楽しませないと、帰らせない的なところは、クライズラーのために、とかいうんじゃなくて。


葉加瀬:うるさいよ(笑)


竹下:(笑)性ですね。


葉加瀬:そんなことばかりを考えて、ずっとショーやってたからね。

(→28につづく)

27.CD収録曲エピソード「恋は魔術師」②


葉加瀬:自分としてはね、昔ライヴでやった時に、必ずこの曲でお客さんを立たせていたことが多かったもので。この曲の前に、とんでもない話をたくさんして。


斉藤:なんて言って(お客さんを)立たせたっけ?


葉加瀬:いろいろあるよ、プレゼントを用意したので、ジャンケンをしましょう、というのもあったし、今日僕のおばあちゃんがどうしても来たかったんだけれど、病院に行って来られなかったから、みんな立って写真を撮らせてくれるって、とかね。写真を撮って、フラッシュたいたと同時に、ドバーッとイントロが入って、そのまま観客が踊っちゃうみたいな。とにかく立っていいのか、立たないべきなのか、お客さんたちがまだわからない頃のコンサートが多かったので、その当時は、まず立たせて、そこから曲を始めて踊らせる、っていう。そういう1曲だった。
あと「宇宙戦艦ヤマト」の”波動砲”を発射させて、あの曲によく入ってた。


斉藤:はー懐かしいねぇ。”波動砲”だったね。


竹下:恥ずかしいことをいっぱいやっているよね。


葉加瀬:いっぱいやってるよなぁ。


斉藤:ひとりで(発射プロセスの小芝居)4役、5役はやっていたね。波動砲ね。


葉加瀬:で、最後「波動砲、発射」そしたらあの曲、ドォーって(照明とともに)始まるわけですよ。意味わからないですよ(笑)。全く意味がわからないけど、僕にとってはすごく大きなことでした。とにかくその、MCっていうかトークの部分、彼らの(竹下、斉藤)喋るのにも話を振ってはいたけれど。。


竹下:(葉加瀬の)性(さが)なんですよ。楽しませないと、帰らせない的なところは、クライズラーのために、とかいうんじゃなくて。


葉加瀬:うるさいよ(笑)


竹下:(笑)性ですね。


葉加瀬:そんなことばかりを考えて、ずっとショーやってたからね。

(→28につづく)

27.CD収録曲エピソード「恋は魔術師」②


葉加瀬:自分としてはね、昔ライヴでやった時に、必ずこの曲でお客さんを立たせていたことが多かったもので。この曲の前に、とんでもない話をたくさんして。


斉藤:なんて言って(お客さんを)立たせたっけ?


葉加瀬:いろいろあるよ、プレゼントを用意したので、ジャンケンをしましょう、というのもあったし、今日僕のおばあちゃんがどうしても来たかったんだけれど、病院に行って来られなかったから、みんな立って写真を撮らせてくれるって、とかね。写真を撮って、フラッシュたいたと同時に、ドバーッとイントロが入って、そのまま観客が踊っちゃうみたいな。とにかく立っていいのか、立たないべきなのか、お客さんたちがまだわからない頃のコンサートが多かったので、その当時は、まず立たせて、そこから曲を始めて踊らせる、っていう。そういう1曲だった。
あと「宇宙戦艦ヤマト」の”波動砲”を発射させて、あの曲によく入ってた。


斉藤:はー懐かしいねぇ。”波動砲”だったね。


竹下:恥ずかしいことをいっぱいやっているよね。


葉加瀬:いっぱいやってるよなぁ。


斉藤:ひとりで(発射プロセスの小芝居)4役、5役はやっていたね。波動砲ね。


葉加瀬:で、最後「波動砲、発射」そしたらあの曲、ドォーって(照明とともに)始まるわけですよ。意味わからないですよ(笑)。全く意味がわからないけど、僕にとってはすごく大きなことでした。とにかくその、MCっていうかトークの部分、彼らの(竹下、斉藤)喋るのにも話を振ってはいたけれど。。


竹下:(葉加瀬の)性(さが)なんですよ。楽しませないと、帰らせない的なところは、クライズラーのために、とかいうんじゃなくて。


葉加瀬:うるさいよ(笑)


竹下:(笑)性ですね。


葉加瀬:そんなことばかりを考えて、ずっとショーやってたからね。

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28.CD収録曲エピソード「フィンランディア」


斉藤:『フィンランディア』はですね、最初に『恋は魔術師』と『新世界』を2曲とりあえず録りましょう、みたいな。スタジオに入って録音して、それが終わってから、ささやかな小さな打ち上げをしたんですよ。そこで、イタリアン?


葉加瀬:イタリアンね。銀座のね。


斉藤:そこで、みんなでテーブルを囲んで話をしている時に、BGMで『フィンランディア』がかかっていて、その時にみんなとしゃべりながら、ボーッと『フィンランディア』を聴いていて、この曲いいなとか思って、ウチに帰ってアレンジしたんで。


竹下:その打ち上げの席で、(斉藤が)『フィンランディア』をやってみたいんだけれど、って言っていたんですよ。それを今思いついたこととはつゆ知らず、(斉藤が)前から用意しているようなイメージを持っているんだろうなって僕らは思っていた。


葉加瀬:あの時点でアレンジの骨格とかすでにできているような感じだった。


竹下:家に帰ったらデモあるけど、みたいな雰囲気だった。だから、まさかその時に曲を聴いていたなんて。。。


斉藤:U2みたいなギターサウンドで、みたいなことも(自分で)言っていたよね。


葉加瀬:言ってたよね、もはや。だから、(斉藤の中に)全部あるんだと思っていた。そん時思いついてたんだって。もう口から出まかせですよ。(笑)


斉藤:なんていうの、曲を作る時とかは、いろいろ考えながら進めるよりは、頭にバッと鳴って聴こえてきて、それを調音するみたいな感じかなぁ。瞬間的に全体が見えるみたいな。降りる?そんな大げさなもんでもないんですけど、なんかいつも調音している感じ。

(→29につづく)

28.CD収録曲エピソード「フィンランディア」


斉藤:『フィンランディア』はですね、最初に『恋は魔術師』と『新世界』を2曲とりあえず録りましょう、みたいな。スタジオに入って録音して、それが終わってから、ささやかな小さな打ち上げをしたんですよ。そこで、イタリアン?


葉加瀬:イタリアンね。銀座のね。


斉藤:そこで、みんなでテーブルを囲んで話をしている時に、BGMで『フィンランディア』がかかっていて、その時にみんなとしゃべりながら、ボーッと『フィンランディア』を聴いていて、この曲いいなとか思って、ウチに帰ってアレンジしたんで。


竹下:その打ち上げの席で、(斉藤が)『フィンランディア』をやってみたいんだけれど、って言っていたんですよ。それを今思いついたこととはつゆ知らず、(斉藤が)前から用意しているようなイメージを持っているんだろうなって僕らは思っていた。


葉加瀬:あの時点でアレンジの骨格とかすでにできているような感じだった。


竹下:家に帰ったらデモあるけど、みたいな雰囲気だった。だから、まさかその時に曲を聴いていたなんて。。。


斉藤:U2みたいなギターサウンドで、みたいなことも(自分で)言っていたよね。


葉加瀬:言ってたよね、もはや。だから、(斉藤の中に)全部あるんだと思っていた。そん時思いついてたんだって。もう口から出まかせですよ。(笑)


斉藤:なんていうの、曲を作る時とかは、いろいろ考えながら進めるよりは、頭にバッと鳴って聴こえてきて、それを調音するみたいな感じかなぁ。瞬間的に全体が見えるみたいな。降りる?そんな大げさなもんでもないんですけど、なんかいつも調音している感じ。

(→29につづく)

28.CD収録曲エピソード「フィンランディア」


斉藤:『フィンランディア』はですね、最初に『恋は魔術師』と『新世界』を2曲とりあえず録りましょう、みたいな。スタジオに入って録音して、それが終わってから、ささやかな小さな打ち上げをしたんですよ。そこで、イタリアン?


葉加瀬:イタリアンね。銀座のね。


斉藤:そこで、みんなでテーブルを囲んで話をしている時に、BGMで『フィンランディア』がかかっていて、その時にみんなとしゃべりながら、ボーッと『フィンランディア』を聴いていて、この曲いいなとか思って、ウチに帰ってアレンジしたんで。


竹下:その打ち上げの席で、(斉藤が)『フィンランディア』をやってみたいんだけれど、って言っていたんですよ。それを今思いついたこととはつゆ知らず、(斉藤が)前から用意しているようなイメージを持っているんだろうなって僕らは思っていた。


葉加瀬:あの時点でアレンジの骨格とかすでにできているような感じだった。


竹下:家に帰ったらデモあるけど、みたいな雰囲気だった。だから、まさかその時に曲を聴いていたなんて。。。


斉藤:U2みたいなギターサウンドで、みたいなことも(自分で)言っていたよね。


葉加瀬:言ってたよね、もはや。だから、(斉藤の中に)全部あるんだと思っていた。そん時思いついてたんだって。もう口から出まかせですよ。(笑)


斉藤:なんていうの、曲を作る時とかは、いろいろ考えながら進めるよりは、頭にバッと鳴って聴こえてきて、それを調音するみたいな感じかなぁ。瞬間的に全体が見えるみたいな。降りる?そんな大げさなもんでもないんですけど、なんかいつも調音している感じ。

(→29につづく)

 

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29.CD収録曲エピソード「水族館」


竹下:もともとクライズラーは、キャッチ-なメロディ、歌謡曲的なメロディを、皆がクラシック大全集に入っているような曲を選んで作っていった。そのなかでこの曲だけがあまりポップじゃないというか、誰も口ずさむような曲じゃないし、ただものすごくクライズラーの昔からやっていたなかでは雰囲気を持っている曲で。


葉加瀬:なんで『水族館』を取り上げることになったのか、覚えている? 覚えてないんだよね。タケが好きって勝手にやったの?


竹下:たぶん、そうなような気がする。


斉藤:『動物の謝肉祭』のCDを高久(光雄)さんが持ってきて、最初は別の曲、『白鳥』かなんかだっけ?

 

竹下:ああ、そうかもしれない。

 

斉藤:で、そのCD借りてきたらいきなりタケが『水族館』やりたくなった。。。


葉加瀬:タケっぽいね(笑)でも、覚えていないんだよね。なぜこの曲を取り上げることになったのか。当時この曲ってテレビCMでバンバンかかっていたからね。不思議だよなぁ。


竹下:クライズラーのなかでは不思議な、キャッチーじゃない曲がまたここで、なぜか再結成でまた選ばれてるっていう。ちょっと不思議ちゃんな曲。


葉加瀬:不思議ちゃん。


斉藤:不思議ちゃん。


葉加瀬:ね。でも、あの曲が導いてくれた、独特の雰囲気みたいなものは当時からあったからね。ライヴでもやっていたし。


斉藤:タイトルがいいんじゃないかなぁ?


竹下:それもあるよね。


斉藤:日本人って特にタイトルとか、映像的なタイトルとかって大好きだから。ただ協奏曲というよりは、水族館の協奏曲とか、そういう方が喜ばれるので。


竹下:イメージしやすいよね。

 

(→30につづく)

29.CD収録曲エピソード「水族館」


竹下:もともとクライズラーは、キャッチ-なメロディ、歌謡曲的なメロディを、皆がクラシック大全集に入っているような曲を選んで作っていった。そのなかでこの曲だけがあまりポップじゃないというか、誰も口ずさむような曲じゃないし、ただものすごくクライズラーの昔からやっていたなかでは雰囲気を持っている曲で。


葉加瀬:なんで『水族館』を取り上げることになったのか、覚えている? 覚えてないんだよね。タケが好きって勝手にやったの?


竹下:たぶん、そうなような気がする。


斉藤:『動物の謝肉祭』のCDを高久(光雄)さんが持ってきて、最初は別の曲、『白鳥』かなんかだっけ?

 

竹下:ああ、そうかもしれない。

 

斉藤:で、そのCD借りてきたらいきなりタケが『水族館』やりたくなった。。。


葉加瀬:タケっぽいね(笑)でも、覚えていないんだよね。なぜこの曲を取り上げることになったのか。当時この曲ってテレビCMでバンバンかかっていたからね。不思議だよなぁ。


竹下:クライズラーのなかでは不思議な、キャッチーじゃない曲がまたここで、なぜか再結成でまた選ばれてるっていう。ちょっと不思議ちゃんな曲。


葉加瀬:不思議ちゃん。


斉藤:不思議ちゃん。


葉加瀬:ね。でも、あの曲が導いてくれた、独特の雰囲気みたいなものは当時からあったからね。ライヴでもやっていたし。


斉藤:タイトルがいいんじゃないかなぁ?


竹下:それもあるよね。


斉藤:日本人って特にタイトルとか、映像的なタイトルとかって大好きだから。ただ協奏曲というよりは、水族館の協奏曲とか、そういう方が喜ばれるので。


竹下:イメージしやすいよね。

 

(→30につづく)

29.CD収録曲エピソード「水族館」


竹下:もともとクライズラーは、キャッチ-なメロディ、歌謡曲的なメロディを、皆がクラシック大全集に入っているような曲を選んで作っていった。そのなかでこの曲だけがあまりポップじゃないというか、誰も口ずさむような曲じゃないし、ただものすごくクライズラーの昔からやっていたなかでは雰囲気を持っている曲で。


葉加瀬:なんで『水族館』を取り上げることになったのか、覚えている? 覚えてないんだよね。タケが好きって勝手にやったの?


竹下:たぶん、そうなような気がする。


斉藤:『動物の謝肉祭』のCDを高久(光雄)さんが持ってきて、最初は別の曲、『白鳥』かなんかだっけ?

 

竹下:ああ、そうかもしれない。

 

斉藤:で、そのCD借りてきたらいきなりタケが『水族館』やりたくなった。。。


葉加瀬:タケっぽいね(笑)でも、覚えていないんだよね。なぜこの曲を取り上げることになったのか。当時この曲ってテレビCMでバンバンかかっていたからね。不思議だよなぁ。


竹下:クライズラーのなかでは不思議な、キャッチーじゃない曲がまたここで、なぜか再結成でまた選ばれてるっていう。ちょっと不思議ちゃんな曲。


葉加瀬:不思議ちゃん。


斉藤:不思議ちゃん。


葉加瀬:ね。でも、あの曲が導いてくれた、独特の雰囲気みたいなものは当時からあったからね。ライヴでもやっていたし。


斉藤:タイトルがいいんじゃないかなぁ?


竹下:それもあるよね。


斉藤:日本人って特にタイトルとか、映像的なタイトルとかって大好きだから。ただ協奏曲というよりは、水族館の協奏曲とか、そういう方が喜ばれるので。


竹下:イメージしやすいよね。

 

(→30につづく)